ココナラ活用塾vol.33【emigliaのココナラ初案件は時給○円!!「最初の一歩」秘話】

記事
学び

こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

今回は私の初案件について、当時を振り返って語ってみようかな、と思っています。

最近私自身の体験を元に記事を書いていますが、「生の声」として結構参考になる部分があるんじゃないかな、と思うので、よろしければお読みください。

<初案件は公開依頼(旧リクエストボード)で獲得>

私の初案件は「ピアノ演奏音源作成」でした。
当時のリクエストボード、今の公開依頼で獲得しました。

初めて出品したサービスは「ピアノ伴奏音源作成」のサービスだったのですが、出品してすぐに売れるということはなく、その間に私はリクエストボードの募集案件を毎日チェックしていました。

すると、運よく「ピアノの演奏音源がほしい」というリクエストが上がっていたのです。
すぐに提案して、その方にご購入いただくことができました。

<初案件の衝撃のお値段>

初案件は、「ピアノの楽曲を演奏したものを録音する」というものでしたが、これを私は1,500円で提案しました。
piano-1655558_1920.jpg

楽曲の詳細はよく覚えていないのですが、3,4分のピアノソロの曲だったと記憶しています。
しかも結構難しくて、おそらく今の私のサービスで見積もると1万円は軽く超えるレベルのものでした。

それでもとにかく実績が欲しかった私は破格の1,500円で提案し、リクエストした方に購入していただきました。

当時は、効率よくピアノ録音をする術も知らず、毎日コツコツと練習を重ねて2週間ほどで録音作業に着手しました。
1日30分ほど毎日練習して、2週間後に録音ですので、14日×30分で7時間になります。

録音は一発取りでミスは許されないため(当時はカット編集のスキルが無かったため)、録音当日は2時間ほど、何テイクもしてようやく音源が完成しました。

約9時間かけた作業で1,500円です。

ココナラの当時の手数料は30%で、当時は外税だったため、1,620円から30%引かれ1,134円。これを9で割ると、時給換算でなんと126円!!!

ファーーーーー(白目)
32-3.jpg

恐ろしい金額です。

ただ、当時の私がココナラを始めた理由は「音楽で人の役に立てるかもしれない……!」というものだったので、これで十分だったんです。

事実、この時のお客様に喜んでいただいて、私自身胸が熱くなり涙がちょちょぎれました。

ココナラストーリーで当時の思い出を語っているので、気になる方は是非お読みください。

<サービスが初めて買われたのは出品から1週間後>

初案件は自ら提案して獲得したのですが、サービス出品から1週間後に初めてサービスが売れました。

「ピアノ伴奏音源作成」で、チェロを趣味で演奏される方からのご依頼だったと記憶しています。

当時は基本費用は500円でしか出品できなかったので、500円で受注しました。

500円だと、税込み540円になり取り分は378円です。

この時の楽曲は、それほど難しくなく、初見である程度弾けるレベルの曲だったので時間はかかりませんでした。

実際、初案件よりも早く納品しています。
ただ、それでもやはり問い合わせ対応からのやりとりも含めると2,3時間はかかるわけで……
2時間半かかったとして、時給換算で、150円そこそこですよ。

どっひゃ~~~~!!!
32-2.jpg

ですよね。

それでも、このお客様もとても喜んでくださり、私も「やって良かったなぁ。ココナラ初めて素敵な縁と巡り合えて良かったなぁ」と感極まりました。

<ココナラ開始当初の不思議なスタンス>

私がココナラを始めたきっかけは、ココナラストーリーをお読みいただければと思いますが、ひと言で言うと「ずっと仕事にしてきた音楽が仕事ではなく完全なる趣味になり、プロ意識の行き場が無くなり自分の中でずっとモヤモヤしていた」というものでした。

大学で音楽を学び、卒業後は某大手音楽教室で講師の仕事に従事し、その後ウズベキスタンで音楽の先生として働き、帰国してから諸事情あって全く音楽と関係無いWeb制作会社に就職しました。

それまでは音楽=仕事だったので、プロ意識を持って取り組んでいたのですが、これが「趣味」となると、自分のプロ意識が宙ぶらりんになり、音楽とどう向き合ったら良いか分からなくなってしまったんです。

ま、詳しくはココナラストーリーにて……

で、ココナラを始めて、例え時給100円ちょいでも「お金」を頂戴するということはプロ意識を持って「仕事」に取り組まなければならない、という意識で音楽と向き合えるようになったんです。

だから、金額はぶっちゃけどうでも良くて、「お金を頂けること(=プロとして依頼してもらえること)」が重要だったんです。

<仕事として「割に合わない」と感じ値上げを決行>

最初こそ、時給100円ちょっとでも十分と言って、とにかく依頼してもらえることそのものが嬉しくてココナラでサービスを売っていた私でしたが、多くの駆け出し出品者がぶち当たる壁にぶつかりました。

「割に合わない……」
portrayal-89189_1920.jpg

ってやつです。

だって時給100円ちょいですよ?

東京都の最低賃金を考えたら、狂っているとしか思えない金額です。

趣味だから、ボランティアだから、と割り切れば良いのかもしれませんが、私はプロ意識を持って依頼を受けていたため、実績を重ねていくうちに「これではいけない」と気付きました。

ココナラでは、単純に作業する時間だけでなく、問い合わせを受けてから案件が完了するまでに結構な時間と労力を費やします。

問い合わせへの返信、私の場合は楽譜データの出力、録音作業、編集作業、納品の連絡、返信メッセージの確認と修正対応(あれば)、トークルームのクローズ、評価への返信……仮に録音作業が10分程度で終わったとしても、総合的にかかる時間は1,2時間に及びます。

そこで、私は一体自分がどれくらい1回の取引で労力を割いているのだろうか、というのを分析してみました。

その上で、トータルの作業、労力を加味して、時給1,000円は割らないようにしようと決めました。(もちろんココナラの手数料を引かれた上で、です)
この線引き基準ができたのは自分の中でも成長でした。

そして、私は思い切って「値上げ」に踏み切りました。
「値上げ」といっても、当時は基本費用の最低価格が定められていなかったので、基本費用は500円のままで、依頼内容による金額算出方法を明確化したのです。

伴奏音源作成の場合は、曲の長さと難しさで金額が決まります。
長さは時間で見れば良いのですが、難しさを客観的に割り出すのは非常に難しく悩みました。自分なりに、サンプルの楽譜を掲載したり、参考になりそうな楽曲名を提示したりして、あとは楽譜を事前に送ってもらい、自分の目で見て見積もりを出すことにしました。

こうして、時給1,000円を割らない見積もりを算出するようになっても、お客様は途絶えませんでした。

実績や評価がしっかりついていたからというのもあるかもしれませんが、私自身のスキルを必要としてくれている人がいると分かり、自分のサービスが値上げ後も売れた時には嬉しかったです。

<お客様に教えてもらった編集テクニック>

ココナラを始めた当初は、私には音源編集のスキルが全くありませんでした。
カット編集もできず、テンポ調整もピッチ調整もできず、一発録りで録音していたのです。

そりゃ、効率が悪すぎる……

それゆえに時給100円ちょっとという目玉が飛び出る金額を叩き出したわけですが、あるお客様との出会いで、私のサービス内容が大きく変わる出来事がありました。

そのお客様は「この部分だけ再録してくれれば、あとはこっちで編集しますよ~」と言ってくださり、私が「私自身に編集スキルがあれば、こちらでやるのですが、本当に申し訳ございません」と返信すると「いつも一発録りじゃ大変でしょ。無料の音源編集ソフトで良いのがあるから教えてあげるよ」と、音源編集ソフトを紹介してくれたのです。

ここから、私のサービスは劇的な変化を遂げます。

値段の幅がグンと広がったのです。

編集ソフトを使って録音した音源を編集すれば、ミスをした箇所を弾き直してカット編集することもできますし、ゆっくり演奏したものをワンタッチでテンポアップさせることもできます。

つまり、練習時間や録音時間を大幅にカットできるようになったんです。
こうして、私のピアノ録音サービスには「音質が悪くても良ければ格安で承ります!」という新たな武器が加わりました。

<時給126円から時給8,000円超えに>

編集技術による「格安」サービスの追加により、私のサービスは一層効率的にお客様に提供できるようになりました。
25-1.jpg

これにより、私の時給も上がりました。今まで2,3時間かかっていたものが30分程度でできるようになってしまったのです。

時給1,000円を割らないようにしようと決めて価格設定していたのが、今では平均して時給3,000円程度にまで引き上がっています。

依頼内容によっては時給8,000円を超えたこともありました。(お急ぎ対応オプションなどにより)

単純に値上げするだけではなく、自分の作業効率を上げたりスキルを高めたり無駄を省いたりすることにより、スキルの価値は上がっていきます。

それから、魅せ方も大切だと気付きました。

「音質は悪いけれど格安」
「高音質で高額」
「○円で即日納品可能」

など、お客様のニーズに刺さるようなサービス内容やオプションを掲げ、魅力的に分かりやすく伝えることが「依頼しよう」と思ってもらうためのポイントです。

<最初から稼ごうと思うべからず>

私の「最初の一歩」秘話をお話しましたが、結局何が言いたいのかというと、最初は利益度外視で、とにかく実績を積んで評価を集めるのが大事という月並みなことなのでした。

ココナラを始める理由は人それぞれだと思いますが、始めていきなり稼げるとは思わないのが良いです。

最初は本当に利益度外視で、ご自身のスキルをバンバン提供してください。
以前は「無料お試し枠」を設けていたり、全てのサービスを最低価格500円から出品できたりしていたココナラですが、最近はそれができなくなり、初めての出品でもカテゴリ内の最低価格でしか出品できなくなっています。

だからこそ、内容で勝負しましょう。
盛りに盛って、他のサービスよりも「明らかに」お得だとアピールできれば、購入してくれる方が現れるはずです。

それでも売れなければ、スキルを見直してスキルアップを図ったり、売れているサービスを徹底的に研究して自分のサービスとの差を探しましょう。

最初の苦労は、後に必ず実を結びます。

この苦労を楽しみながらできれば、もう勝利は目前です。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

「ココナラ活用塾」では、皆さんの「これってどうしてる?」や「こんなところで苦労しているんだけど…」といったお困りごとを少しでも解消できるよう、隔週ペースでお役立ち情報を発信しています。

もし、何か知りたいことや聞いてみたいことがありましたら、お気軽にDMでリクエストをお送りください。全てにお応えできるわけではありませんが、記事にできそうなテーマがあれば、記事化いたします。

また、ココナラのノウハウをまとめた200ページ超えのPDF販売サービスも出品していますので、ココナラで成功したい!稼ぎたい!サービスを売りたい!という方は是非ご覧ください。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す