ココナラ活用塾vol.21【売れるサービスとは何か?需要と供給の観点で分析してみた】

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こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

今回は「売れるサービス」について、需要と供給の観点で分析してみました。
「占い」や「デザイン」あと「相談系」は売れる!とか、そういう単純なものではなく、供給が多いカテゴリやサービスの中でも「売れる」を目指すための分析となっています。

私はココナラで5年間活動している中で、アーカイブにしたものも含めて23個のサービスを出品してきました。

カテゴリもサービスも様々で、売れるサービスと売れないサービスの傾向が見えてきたので、本腰入れて分析して、売れるサービスはなぜ売れるのか、考察してみました。

<emigliaが出品している18個のサービス>

まず、私が現在出品している18個のサービスについて、カテゴリ(ジャンル)別にご紹介します。

後で4象限図に分布させるため、略称も入れておきます。類似サービスは同じ略称にして分布図でもひとくくりにします。

参考までに、2020年11月8日現在の販売件数も載せますね。

≪音楽系≫

1.ピアノ伴奏音源作成サービス(ピアノ録音)338件
伴奏譜データを送ってもらい、生ピアノで演奏したものを録音して音源化するサービスです。

2.ピアノ演奏音源作成サービス(ピアノ録音)58件
「1」との違いは伴奏だけでなく、単音やピアノソロの演奏も受け付けているところです。
本当は「伴奏」も「演奏」も1つにまとめたかったのですが、次の2つの理由から、別物として出品しています。

・伴奏作成サービスのページがSEOにやたら強く、文言を変えたくなかったため。
・楽器演奏カテゴリの最低価格は2,000円だが、単音録音の場合はそんなにいただく必要の無いご依頼があるため、カテゴリを「楽器演奏の相談」に。

3.ピアノ伴奏譜作成サービス(作編曲)72件
「1」のサービスで、楽譜を用意できていない人が利用するため、あるいは「1」は関係なく単純に伴奏譜が欲しい人のための、伴奏譜作成サービスです。

4.編曲して楽譜作成するサービス(作編曲)105件
よく「音源作成」と間違えられるのですが、プレーヤーさんのための「楽譜」作成です。
既存の楽曲をご要望いただいた編成でアレンジして譜面を作ります。

5.詞に曲をつけるサービス(作編曲)39件
いわゆる「詞先」の作曲サービスです。送ってもらった歌詞に曲をつけます。
これも、楽譜作成がメインのサービスです。原則単音、メロディラインのみを作成しています。

6.オリジナル曲の作成サービス(作編曲)19件
こちらも、あくまでも「楽譜」を作成するサービスです。
私の作編曲は、音源作成ではなく、楽譜を作る、というサービスなんです。

7.仮歌サービス(仮歌)112件
その名の通り、仮歌録音サービスです。

8.ヴィオアの相談サービス(ヴィオラ)1件
趣味でヴィオラを弾いているため、アルト譜表(ハ音記号)の読み方や、ヴィオラに関する相談ごとがある方向けのサービスを出しています。

9.作詞サービス(作詞)13件
こちらは「曲先」のパターンですね。曲が出来ているけれど歌詞が無い…というサービスに歌詞をつけるサービスです。

10.外国語の歌詞を日本語の歌詞にするサービス(和訳詞作成)14件
「外国語の歌詞」と「日本語訳文」と「楽曲音源」を送ってもらい、メロディにはまるように日本語の歌詞を作るサービスです。

11.クラシック音楽紹介サービス(曲紹介)7件
シーンに合わせておすすめするクラシック音楽を紹介するサービスです。

≪ライティング系≫

12.キーワードひとつでショートストーリー作成サービス(ライティング)786件
「ショートストーリー」とは謳っていますが、実際は「なんでも書きます」というサービスです。法律、道徳、ココナラルールに抵触するもの以外はNG無しで書いています。

13.お題からショートショートを作成するサービス(ライティング)62件
こちらは「なんでも書きます」ではなく、「お題」のみでSSを作るお手軽サービスです。「12」が5,000円~なのに対し、1,000円という格安価格で出品しています。

14.日記作成サービス(ライティング)59件
ブログ代行で利用される方が多いですが、誰かの「日記」を書きます、というサービスです。

15.折句キャッチコピー作成サービス(折句コピー)50件
ちょっと変わり種で、折句(あいうえお作文)でキャッチコピーを作るというサービスです。

≪ウズベク語≫

16.ウズベク語に関する相談サービス(ウズベク語)1件
ウズベク語の学習方法、ウズベク語の翻訳などについて相談を受け付けています。

17.ウズベク語の教材販売サービス(ウズベク語)7件
ウズベク語学習の動画をYouTubeにアップしておりまして、その教材を販売しています。
ちなみに私は青年海外協力隊事業に参加して2年間ウズベキスタンで音楽の先生をやっていたので、ウズベク語が話せます。

≪スピーチ≫

18.スピーチのコツをまとめたPDFの販売サービス(スピーチのコツ)6件
原稿作成から発声、緊張対策までまとめたハウツー情報商材を販売しています。

<emigliaが出品しているサービスを4象限で分析>

さて、ここからが本題です。
私が出しているサービスを4現象で分類してみました。

略称で、似たようなサービスはひとつにまとめていますので、どのサービスのことを指しているのか分からない…という時は上の一覧の括弧内の略称と照らし合わせてください。

なお、スペースの問題で「曲紹介」サービスは抜いてしまいました…。
「無料お試し枠」があった時に依頼数を稼いでいたのですが、ここ数年全く売れていないので、今回は外してしまいます。

それでは、ご覧ください。
21-2.png

こんなかんじです。

縦軸は需要、つまり購入されやすさですね。求めている人がどのくらいいるのか、という点に注目しています。
そして横軸は出品者、あるいは出品サービスの数に注目し「供給」としています。

こう見ると、私、ニッチなサービスが多いなぁ…。

左下の「ヴィオラ」「和訳詞作成」「ウズベク語」は出品しているのは私ぐらいですが、需要もほとんどありません。

音楽系のサービスは大体真ん中あたりに密集していますが、出品者、出品サービス数がめちゃくちゃあるというわけではなく、ある程度専門的な技術が必要なのでできる人が少なく競合が少なくなる半面、需要もそれほど多くない…というところです。

ちなみに「作編曲」はあくまでも楽譜作成に視点を置いています。DTMのような音源作成サービスは、もうちょっと需要が高くなるかな…という感覚です。その分出品サービスも多いので、右上にずれるイメージですね。

この中で群を抜いているのがライティングです。
ライティングは需要も供給もずば抜けています。めちゃくちゃ需要があるのですが、めちゃくちゃ競合も多いサービスです。

<注目すべきは左上の「需要が多く供給が少ない」エリア>

では、売れるサービスとは何か…と考えた時に、この図を改めて見るとめちゃくちゃ分かりやすいのですが、現状ガラ空き状態になっている左上、そう…つまり、「需要が多く供給が少ない」エリアに入っているサービスなんです。

21-3.png

そりゃそうですよね。

欲しい人がいっぱいいて、提供者が少なければ、当然そこに殺到します。

でも、左上に入るサービスなんて、そんなもの思いつかないよ…
そんな特殊な技術や知識なんて持って無いし……
需要が多いサービスなら、そこに注目して多くの人がサービス出品しちゃうじゃん…

そう思いますよね?

私があえて最も売れている「ストーリー作成」サービスを「ライティング」として一括りにしていたのにお気づきでしょうか。

そう……私の「ストーリー作成」サービスは…
21-4.png

まさに、ここに入っているサービスなのです。
(自分で言っちゃうってすんごい恥ずかしいですが…ちゃんと分析してますんで!!)

<高需要のサービスに独自性をプラスする戦略>

ライティングは非常に需要の高いサービスですが、出品者も多く、ハッキリ言って「1文字0.7円でライティング承ります!」ぐらいでは、実績がついていない場合は見向きもされません。よほどサンプル記事が魅力的だったら別ですが…そもそも、サービス過多なのでサンプルを見てもらうことすらできずに玉砕するでしょう。

そこで大切なのが「差別化」です。
自分のサービスを、右上から左上にシフトさせるための「個性」や「独自性」が必要なのです。

私の場合、そのキーワードとなるのが「ストーリー」でした。

実は、もともと私は、いわゆる記事作成、コラム作成、といったオーソドックスなライティング業務とは異なる、イメージとしてはファンタジー小説のような、そんなストーリー(物語)を書きたくて、このサービスを出品しました。
出品当時は「なんでも書きます」というつもりではなかったんです。

それが、予想以上に商用ライティングの相談や、訴求力の高い記事作成の相談、会社紹介や商品紹介など、私の思うストーリーとはかけ離れた依頼が次々と舞い込んできたのです。

「この方たちは、ストーリーのことを一体何だと思っているんだろう…」
本気で疑問に思いました。

ちょうどその頃、キングコングの西野さんが「ストーリーを語れ」とか、そんなことを仰ったみたいなニュースが飛び込んできました。(もんのすごーくうろ覚え…汗)

そして、購入者様とのお打ち合わせでも、ストーリー性を持たせた文章で商品や会社の魅力を訴求してほしい、といった声を多々頂戴しました。

つまり、私の思う「ファンタジー小説のようなストーリー」のイメージではなく「バックグラウンドストーリー」のイメージで、その会社や商品などが、どのような「物語」を経て生み出されたのか、といった部分を描き出してほしい、というご要望が非常に多かったのです。

それから、私は自分の「ストーリー」のイメージだけではなく、購入者様の求めるストーリーを徹底リサーチして、今の「なんでも書きます」というスタンスのサービスに変えていきました。

現在、ライティングで「ストーリー」を売りにしているサービスは多くありません。

検索すると沢山出てきますが、シナリオストーリーや、ライトノベル系など、ジャンルがかなり限定されています。「なんでも書くぜ☆」という「ストーリーライター」はほとんどいないのです。

また、私は「ストーリー」で検索される購入者様はもちろん、それ以外の「商品紹介」や「記事作成」というワードで検索した購入者様の目にも留まるようにサービス説明に関連ワードを散りばめています。

すると、「ストーリーが欲しい」と思っていなかった購入者様が「商品PR 記事」で検索した際に「ストーリー」という文言が目に留まり「お、いいねぇ!」と思ってページを開いてくださる…という導線を張ることができます。
このように、ライティング業務の中でも特出した「ストーリー」という武器があるため、私のサービスは4象限の「左上」に入ることができたと分析しています。

このように、需要が高いカテゴリの中で、独自性をアピールして「他とは違います!」という強みを出せれば、右上から左上へのシフトに成功し、結果それが「売れる」サービスに化けるのです。

<ニッチなサービスもリピーターがつけば売れる>

高需要のサービスで希少性、独自性を出すことについて解説しましたが、ニッチなサービスも上手くいけば、そして運が良ければ売れます。

私の出品サービスのニッチ代表は「和訳詞作成」と「ウズベク語」です。
特に「和訳詞」なんてサービスは、私が出してる1件だけなんじゃないかと思います。

で、この2つのサービス、ニッチな割には意外と売れてる…んですね。

和訳詞作成は14件、ウズベク語は相談が1件と教材販売が7件です。

ウズベク語の教材は、YouTubeの視聴者さんが買ってくれているので、ココナラで見つけて買ってくださった方はいません(笑)

注目すべきニッチサービスは「和訳詞作成」なのですが、このサービスは14件の販売実績があるものの、買ってくださった方はたった3名です。

そのうち、2名の方がリピートしてくださり、14件の販売実績を積み上げることができました。1名の購入者様は今も不定期的にご依頼ください、長いお付き合いとなっています。

つまり、ニッチなサービスで需要が低くても、リピーターさんがつけば確実に販売実績を増やしていくことができるのです。

<結論!何が売れるか分からないのが面白いココナラ>

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売れるサービスとは何か、4象限に振り分けて分析してみましたが、そこから見えてきたものは、「高需要」かつ「低供給」のサービス作り(サービス訴求)が大切ということでした。

しかし、ニッチなサービスであっても、必要としてくれる人がいて、その人がリピーターになってくれれば、そのサービスには確実に存在意義があると言えます。

何が売れるか分からないのがココナラの面白いところであり、出品するのは無料ですので、まずはとにかく「出品してみる!」という行動力が重要です。
出品してみて、それから反応を見て、ブラッシュアップしていくのが売れるサービス作りの一番の近道かもしれませんね。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今回は、私自身のサービスを分析して、売れるサービスについて考えてみました。

前々から「需要の無いサービスは売れない」とは言っているのですが、需要のあるサービスについては、ココナラの売れ筋サービスでリサーチすることができます。

売れ筋サービスの中に、あなたができることを見つけることができれば、ココナラで成功できる可能性が秘められているということが分かります。

競合サービスが沢山あっても「独自性」で差別化を図って、あなた自身のココナラの道を切り拓いていってください。

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