カイのひとり言(6)

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世の中、健康志向の人が多い。
納豆を食べるといいとか、麹がいいんだとか、糠漬けがいいとか。
いいと言われるものを全部食べたら、食べ過ぎで病気になりそうだ。

それに、毎日運動しなきゃとジムに車や電車を使って通うのもなんだか、ぼくから見ると矛盾している。車や電車、エレベーターなんか使わず、歩くのが一番の運動じゃないか。

わざわざお金を使って運動するより、日常の何気ない動作をもっと意識的にやった方がいいんじゃないか。野生動物でわざわざ健康のために運動を心がけるような生き物はいない。人間ってつくづく馬鹿な生き物だと思う。

それになんでみんな長生きをしたがるのかも分からない。
もちろん病気や怪我をして、痛い思いをしたり、苦しむのはまっぴらごめんだ。でも、長生きするのを生きる目的にするのも、なんだかおかしい気がする。

ま、美容も健康も長生きも今では全てビジネスと密接に結びついているから、一筋縄ではいかない話だ。

ぼくのおかあちゃん(といってもほんとの母親じゃなく飼い主だけど)は、一時期断食業にはまっていたらしい。一週間から10日の断食はしょっちゅう、最長は3週間、水だけの生活をしていたようだ。

そのおかあちゃんも、今では毎晩ぼくと晩酌しながら、好きなお肉や甘いものをほどほど食べて楽しく暮らしている。なんでもバランスが一番。自然が一番。そして食べ過ぎ・呑み過ぎを続けるのが一番悪い。世の中、身体にいいものなんてない。同じように悪いものもない。運動も食べ物も趣味趣向もなんでも適度・節度を守ることが一番大事。
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