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ココナラブログ
【悩める多重関係】
記事
学び
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2020/11/25 18:09
人は誰でも「ライフロール(人生役割)」
というものを持っている。簡単に言うと、
私・久木弥九蔵という一人の男性は、親
から見れば「息子」、妹からなら「兄」、
一歩外に出たら、「知らないオッサン」、
「ミュージカルボランティアの塾生」等、
様々な顔がある。これは誰でも同じこと。
職場では、「上司・部下」「先輩・後輩」
「同僚」「取引先の担当者」、等の顔が
あり、プライベートでも、友達・恋人・
活動仲間等々枚挙にいとまがない。私の
場合だと、ここにクライエントにとって
「カウンセラー」という顔が加わるのだ。
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カウンセラーにとって、クライエントと
友人・恋愛・性的関係になったり家族・
友人のカウンセリングを行うこと、所謂
「多重関係」になることは本来タブーと
されるものだ。相談者が本音を話せなく
なるのは勿論、カウンセラー自身の目も
曇ってしまうからだ、と私は考えている。
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私は、そのタブーを嘗て一度だけ犯した
ことがある。クライエントと友人関係に
なったのではなく、元からの友人に依頼
されてカウンセリングした、という形で。
その友人が精神的に追い詰められて切羽
詰まった状況の中、私になら話を聞いて
もらえるという気持ちで、すぐ会いたい、
という思いでいるのを無視できなかった
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カウンセリングとして会ったのはその時
だけで、それ以後は、時折LINEでの
やり取りや、食事を兼ねて会って話すと
いう友人同士の付き合いに終始している。
ただ、そうしたことは、その友人が何か
精神的に追い詰められた場合に限られて
おり、私の対応もついカウンセラー目線
になりがちだし、私にその気がなくても、
カウンセラーである私と会うにはお金が
かかる、という気持ちがあり、それなら
物理的に無理だと相手も躊躇してしまう。
一度きりのカウンセリングが二人の間の
微妙な障壁に確かになってはいるようだ。
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また、同じカウンセラー仲間に将来的に
私に自分のカウンセラーになってほしい、
と希望している人もいる。これも「多重
関係」であるとお互いに承知しているが、
上級のカウンセラーよりも立場の近い者
同士の方が共感しやすい、という理由で
相手がそれを望んでいるので、私の方も
そのつもりでいる。これは、「多重関係」
の一方で、ある意味「スーパービジョン
(心理カウンセリングにおいて、自分の
担当事例について、心理カウンセラーが
指導者に報告し、適切な方向付けを得る
ための指導を受けること。指導する者を
「スーパーバイザー」、指導を受ける者
を「スーパーパイジー」という)」かも
知れない、と互いの切磋琢磨のつもりだ。
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「もっとも影響力のある心理療法家」と
言われるカール・ロジャーズは七十近く
なってから女性と性的関係になることに
興味を持つようになり、それを実践して
みたいと強く思い、性的関係を持ちたい
相手のリストまで作っていたそうである。
そして、実際に幾人かのクライエントと
性的関係になったようだ、ということが
諸富祥彦著:「カール・ロジャーズ入門
―自分が“自分”になるということ」に
記されているくらいだから私如き凡人が
多少「多重関係」に悩むのも止む無しか。
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御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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