【請求書の生き方より領収書の生き方】

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学び
 自宅近くのお寺に「請求書の生き方より
 領収書の生き方」という張り紙がされて
 いるのをつい先日通りすがりに見かけた。
 「請求書の生き方」とは、文字通り請求、
 求め欲して生きることだと明快に分かる。
 では、「領収書の生き方」とは如何なる
 ものなのか?私は、これを当初、受容・
 受け止めの姿勢だろうかと考えたのだが、
 これはどうも深読みし過ぎだったらしい。
 領収書(レシート)とは、品物その他の
 サービス提供に対して金銭を受け取った
 場合に発行する「受取金額の証明」だが、
 他に、「お買い上げ・ご利用ありがとう
 ございます」という意味も含まれている。
 つまり、与えられているものに感謝する、
 これは、いつぞや【開放の領域~6つの
 気づき~】で話した「6つの気づき」の
 内的行動③無いものを悔やむのではなく、
 有るものを有難く考える、とイコールだ、
 と思った。何事も求め過ぎは禁物なのだ。
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 人間が成長や発展を望むのは当然のこと
 だし、欲求を持つこと自体は決して悪い
 ことではない。実際、そのことによって
 人類はこれまで様々な文明を築いてきた。
 だが、人間の欲には限りがない。飲めば
 飲むほど喉が渇き、水を飲み続けている
 うちには、胃袋も苦しくなるし腹も下す。
 今、人類がしていることはそういうこと
 ではないかと私は思っている。どうやら
 人類は、欲求の度が過ぎるあまり文明を
 発展させ過ぎて様々な弊害を生み出して
 しまっているかのように私は思っている。
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 先人達の努力や「子孫の代に同じ思いを
 させたくない」という気持ちから現代の
 豊かさは成り立っている、と言えようが、
 「二度としてはならない、したくない昔」
 だけではない、「忘れてならない、受け
 継がねばならない昔」もきっとある筈だ。
 思い通りにならないことがあっても潔く
 受け入れ、自身の創意工夫で乗り越える。
 今の便利さを当然だと思い、あまつさえ、
 不足を感じているようでは覚束ぬことだ。
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 ただでさえコロナ禍でパラダイムシフト
 (その時代や分野において当然のことと
 考えられていた認識や思想、社会全体の
 価値観等が革命的にもしくは劇的に変化
 すること)が叫ばれているこのご時世だ。
 今までの幸せは、「あることが当たり前」
 ではなかったのだということを、多くの
 人が見に沁みて感じていることであろう。
 求め欲して生きる「請求書の生き方」を
 与えられているものに感謝する「領収書
 の生き方」に変えていく姿勢、つまりは、
 「6つの気づき」の内的行動③無いもの
 を悔やむのではなく、有るものを有難く
 考える、が今後必要となるだろうと思う。
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 御閲覧、心より感謝申し上げます。
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