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コラム
【誰かを理解することはできるのか?】
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コラム
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2020/11/23 12:14
ある方から、「理解者が居ない」という
LINEを受け取り、私は返事に窮した。
そもそも、スマホをマナーモードにした
まま勉学に没頭していたために、着信に
気づくのが遅れた、という後ろめたさも
あったが、相手が予てより存じ寄りの方
だったため、一般的な傾聴技術の使用に
躊躇いを感じてしまったのが大きかった。
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通常、このようなケースでは、「理解者
が居ない、とお考えなのですね。つらい
お気持ちもおありかと思います。先ずは、
あなたにとってどんな状態が『理解者が
いる』ということなのか、あなた自身が
どうありたいのかをお聞かせいただいた
上で、そこへ向かっていくために一緒に
考えていきたいと思います」となろうが、
この方とはある程度の信頼関係が築けて
いる状態なので、逆転移に陥らないよう
注意しながらもう少し踏み込んだ親身さ
が必要ではないだろうか、と感じたのだ。
その考え方は、「あなたの話を聴きたい」
「あなたを理解したい」という精神だし、
所謂カウンセリング・マインドに通じる。
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「理解」が、道理や筋道・意味・内容を
正しく分かったり他人の気持ちや立場を
察することだとすれば、自分にとっての
「理解者」は、自分に対してそれをして
くれる人、ということになる。「理解者
が居ない」とは、自分にはそんな相手が
いない、ということなのだろうが、何を
もってそういう考えに至るのか、どんな
状態が「理解者がいる」ということかは、
人によって違うものだと私は思っている。
────────────────────
人にとって、理解されない・存在を無視
される、ということは、個人差はあるに
せよ相当なダメージである。「理解者が
居ない」というLINEを私に送信する
に至った経緯は、ご本人に話を聞かねば
分からないが、その辛さを現在進行形で
私自身も味わっているだけに、できれば、
共感を交えつつ共に考えたいとは思って
いるが、今はご本人にその気がないよう
なので、その時が来るまで待つしかない。
────────────────────
私は、これまで、以前の職場で歓迎会が
自分だけ開催されなかったことに対する
怒りをここで何度も伝えてきた。たかが
酒宴の一つ、何をそうムキになるのかと
思われる人もいるだろうが、私は、何も
酒宴の有無だけを問題にしているのでは
ない。私の歓迎会だけが未開催、という
ことは、私という人物の人となりを知り、
コミュニケーションを図る、という姿勢
を周囲の者達が持とうとしなかったこと、
要するに、私にとって、私という人物を
理解する一つの絶好の機会を放棄したと
いうことになり、それを私は怒っている。
────────────────────
さて、他人の気持ちや立場を察すること、
それが「理解」ということだが、私から
言わせれば、そんなことは誰にもできは
しない。極論を言えば、本人のことなど
本人以外に分かる筈がない。本人にすら
正確には分かっていないかも知れないと
言うのにどうして他人に見抜けるだろう。
そういう意味では誰にも「理解者」など
はいないかも知れない、と私は思うのだ。
唯一人いるとすれば、当然ながらそれは
自分自身だろう。「自分が理解しなくて
誰が自分を理解するのか」という思いで
積極的に自分を認めることによって私の
自己肯定感は何とか維持されているのだ。
────────────────────
御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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