仲がギクシャクしていたり、お互いの間にわだかまりがあるときに、男性に対して絶対に言ってはいけない言葉があります。
今回はそれを解説してみたいと思います──。
これまで私は主に対面セッションで女性8割、男性2割の割合でご相談をお受けしておりました。
女性のご相談の主な内容はやはり恋愛が多いのですが、男性の場合は人生全般であったり、お仕事に関することです。
占いをはじめて間もない頃、男性からのご依頼を頂戴したときに私は10分だけお時間を頂戴(延長)して「男性心理」を事細かにヒアリングをさせていただいていました。
女性である私には解釈が難しい感情が男性には視えていたので、それがどういったことなのかを確認させてもらっていたのです。
約3,000人の男性から聞き取りをした結果、恋愛がうまく行かなくなったときに女性がついつい発してしまうある言葉が、男性側からすると、
「もう終わりなのかな」
という決定打になってしまうことがわかりました。
男性側の恋愛感情や愛情を冷ます、女性からの一言です。
それは、
「もういい!」
という一言です。
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女性がこの言葉を言うときって、本心から「もういい」と思って言ってはいません。
相手が思った通りに行動してくれないとか、自分に対して蔑ろにしたり、雑に考えていたりしているときについつい言ってしまう言葉です。
その言葉の裏には
「どうしてもっと大切にしてくれないの?」
「どうしてもっと丁寧に考えてくれないの?」
「どうしてもっと普通にできないの?」
「本当はこうしてほしかったのに……」
という悲しみがあります。心の叫びがあります。
「私は、あなたの言葉や行動で傷ついたのです。だから、その気持ちに気がついてほしいんです」という行間が詰まっている言葉なんです。
でも、男性側からするとこの「もういい」という言葉の裏にあるものが、本当に、本心から、まったく気がつけないという結果だったのです。
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男性の脳はとてもシンプルに出来ています。
たとえば下記の男性同士の会話を見てみてください。
男性A「最近、肩が凝って仕方がないんだ」
男性B「いい整骨院知ってるから紹介するよ」
男性A「お、ありがとう。行ってみるよ」
とてもシンプルです。
Aさんは肩が凝っていると訴え、それに対しての解決法をBさんが提示して完了です。
これが女性同士だったらどうでしょうか?
女性A「最近、肩が凝って仕方がないの」
女性B「大丈夫? 仕事が忙しすぎるんじゃない?」
女性A「そうなの。一人辞めちゃって、負担が全部こっちに来てるの」
女性はまず相手の心に寄り添い、問題解決法よりも先に気持ちの部分を重視して会話を進めようとします。
いわゆるモテる男子はこういった反応ができるものなのですが、一般男性は「それなら仕事セーブすれば?」とか「湿布貼れば?」と解決法を提案しようとします。
男性は問題解決脳だからなんですね。
そんな男性からすれば、女性側の「もういい」は言葉の通りに「なるほど、もういいのか」と受け止めるように脳ができてしまっているんです。
もういい、の裏にあるものがなんなのかを推し量ることが出来ないんですね(。•́︿•̀。)
女性「もういい」
男性「そんなこと言わないでくれよ。悪いところがあるなら治すからさ」
と言ってくれる人もいますが、多くの男性は「なるほど、それじゃもう終わりなのかな」となってしまいます涙
愛情があるなら追いかけてきてくれるだろう、とか、自分の至らないところを見つめ直してくれるだろう、と期待をしていると本当にしっぺ返しを食らうことになってしまいます。
「だって──もういいんでしょ?」
という男性側からの言葉は嫌味でもなんでもなく、本当にそのとおりに思っているんです。
女性「もういい!」
男性「わかった」
女性「え……いいわけないじゃない!」
男性「いや、意味がわからないよ……」
女性「なんでわからないの!?」
という喧嘩をされたご経験のある方は少なくないはずです。
多くの男性は、自分の言葉は意思決定後のものとして考えています。女性からの「もういい」は、そういう意思決定をしたのだと捉えてしまいます。
「もういい」には本当にご注意ください。
その先にある言葉は「それならわかったよ」になってしまいます。
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ちなみに、女性側が本当にもういいと思っているときに出る言葉は、
「どうでもいい」
です。
愛の対義語は嫌いではありません。無関心です。
男性の方は、ご注意ください。