ココナラでどうやっているのかな?

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法律・税務・士業全般
私は、行政書士兼中小企業診断士として、補助金申請や相続手続などの電話相談を出品しています。最低金額の一分100円の電話相談で、お話を聞いた範囲での一般的な説明や助言を行うだけなので、何か受任して成果物を納めるということはまだ行っていません。

今まで他の士業さんの出品内容を確認していなかったのですが、少し観察してみると、補助金申請の事業計画作成や、遺言や遺産分割協議書作成、役所への各種申請書類を数万円レベルで出品されている方々がいるようです。

ココナラでは直接コンタクトはご法度な筈なので、ココナラ経由で必要書類を入手したりやりとりを行い、書類を納品するのでしょうか? 必要書類には、場合によっては戸籍、住民票、全部事項証明書、連絡先、事業に関連する各種情報などが含まれます。 PDFなど画像ファイルでやりとりするのでしょうが、書類が多いほど、ミスも多発し、時間が余計に掛かりそうです。 ココナラ経由で情報漏洩のリスクはどうなのかも心配です。

一例として、事業再構築補助金という素人ばかりの事務局であるため、厄介な補助金があります。その申請には、認定経営革新等支援機関の協力によって事業計画書を作成し、認定書を発行してもらうことが条件の一つにあります。 私も、ココナラ以外で依頼のあった事業者さんの事業再構築補助金申請サポートを10件くらい行い、事業計画書を作成し、認定経営革新等支援機関としての確認書を発行したことがありますが、あの確認書だけをココナラ経由で受任するとは信じられません。コミュニケーションの制限がある中で、補助事業終了後のフォローも必要な責任感のある確認書が発行できるとは信じられません。 本当にどうやっているのでしょうか?

【令和6年2月追記】
令和6年に入って、「ものづくり補助金、事業再構築補助金の申請支援(事業計画作成から電子申請改完了まで)」という募集も見ました。 申請者である事業者に代わって電子申請まで行うとは、これを行政書士登録を行っていない人が実行すると、完全に行政書士法違反でしょう。補助金規制法の観点からも不正な申請と看做される可能性があり、採択されるとは思えません。こういう業者さんに補助金申請を任せてしまう申請者はお気の毒だと思います。ココナラにも間接的な責任が発生するのではないかと考えられます。



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