[本の感想⑥]君を描けば嘘になる 綾崎隼

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こんにちは、hondanaです。
今日も本屋さんに行って、本を買ってしまいました。本を買ったことは後悔していないけど、使いすぎないようにしようと毎回思います。思い通りになったことはありませんが...

〈あらすじ〉

画家になるという夢を挫折した関根実嘉は、講師を務めるアトリエで瀧本灯子と南條遥都という2人の天才に出会う。実嘉はプロに成長するまで2人を見届けたいと願い、徐々に成功しつつあった時にアトリエに土砂崩れが襲う。


〈コメント〉

読み終わったすぐの感想は、面白かったの一言に尽きます。私は天才が登場する話が好きなのですが、この話は天才目線というよりは周りの人の目線で書かれているので、共感することもできると思います。

天才と凡人(周りの人)の想いに注目
この小説を読んで、天才は周りのことを気にせず、自分がしたいことに向かって真っ直ぐに進んでいける人のことを言うんだなと思いました。逆に凡人は周りと比べ、自分に自信がなくなり、その場から動けなくなってしまう人なんだと思いました。この話では、絶対的な天才がいることによって、周りの人が良くも悪くも影響を受け、本当の気持ちや自分に向き合っていきます。この人には敵わない、という誰しもが経験したことがある挫折のような気持ちに、本当に共感してしまいました。


とにかく読んでほしい小説です。
気になった方がいれば、是非一度読んでみて下さい。




※ここから先はネタバレを含む感想になります

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〈ネタバレ感想〉

 遥都が努力の天才であることがカッコいいと思った。初めて灯子の絵を見た時から、少しでも灯子のように天才になろうと努力を惜しまず、真っ直ぐに進んでいく姿がとにかく凄い。遥都が恵介に言った『上手くなりたいなら、どうして上手くなるまで描かないの?』という言葉がとても印象に残った。私は「努力したけどできなかった」と言い訳して諦めてしまうことがあるので、自分に言われている気がした。これからは、好きなことややりたいことは最後まで頑張ってみようという気持ちになった。
 灯子と遥都の関係性が不思議だけど、良いなと思った。どんな時も最優先に考えて、それぞれが尊敬し、想いあっているが分かり、ラストも良かった。わがままを言うなら、その後の話を読んでみたい。



では、また。


読了日 2020.9.23


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