[本の感想⑤]氷の仮面 塩田武士

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こんにちは、hondanaです。
最近、自分の文章力の無さを痛感しています。もっと表現力があれば、今思っていることをそのまま伝えられるんじゃないかと考えてしまいます。

〈あらすじ〉

白水翔太郎は、小学4年生の時に同じクラスになった真壁君に恋をする。昔から可愛い物が好きだった翔太郎は女の子になりたいと願い、自分の性に違和感を感じ始める。徐々にその想いは募り、長い年月を経て、様々な出会いを果たし、翔太郎は自分の性別や人生について考えていく。本当の自分とは何か...

〈コメント〉

最近、性別に言及する小説や漫画などが多いように感じます。この話も主人公が自分の性別のことで悩みますが、上辺だけでなく、心の内までしっかり描かれているのが凄いです。

LGBT(性別)について、リアルに描かれている
綺麗な表紙に惹かれて読み始め、当初は淡い初恋の話のようなものを想像していました。もっと軽く読める話かと思っていましたが、気持ちの描写や行動がリアルで、こんな気持ちになるのかと苦しくなる話でした。すぐに全てに共感、理解することはできませんが、少しだけそういう気持ちに触れられた気がしました。フィクションとは思えない完成度で、主人公はもちろん、周りの反応も様々で価値観の違いを感じました。


自分以外の価値観を考えるきっかけになる本です。

では、また。


読了日 2020.9.21
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