日経平均は23,500円を超えると売られる!? 日々是相場-朝刊-

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日々是相場 -朝刊-2020年10月20日(火)
NYダウ    28,195.42 ▼ 410.89
NASDAQ  11,478.88 ▼ 192.67
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 23,500 円 ▼ 160 円
NY為替      105.42 円 △ 0.01 円
日経平均  23,671.13 円 △ 260.50 円
本日の「朝一番!」動画

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☆ 米国市場 ☆
追加経済対策期待が剥落、新型コロナウイルスの感染拡大も嫌気されて大幅安
 特に注目される決算発表や経済指標の発表がないなかで買い先行となったが、追加経済対策の成立が遅れるとの見方から売り急ぐ動きとなった。欧米で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることも、経済への影響が懸念され買われすぎ銘柄などを中心に売り急ぐ結果となった。
 新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることや決算発表の本格化を前に手仕舞い売りを急ぐ動きが出ている。米大統領選挙も控えており、積極的に買い上がるようなこともなさそうで、ここからも戻れば売りという展開になると思われ、さらに売り急ぐような場面も見られるだろう。
 個別にはダウ平均ではインテルだけが小幅に高くアップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベットなどが軒並み2%以上の下げとなっている。ジョンソン・エンド・ジョンソンやアムジェンなども軟調、JPモルガン・チェースやアメリカン・エキスプレスなど金融株も軟調だった。
☆ 本日の相場 ☆
 昨日の日本市場は買い先行となった。持ち高調整の買戻しや中国の景気回復や輸出の底入れ感などを好感するように買戻しを急ぐ動きとなり、大幅高となった。「閑散に売りなし」ということで、積極的に買い上がるということでもなかったのだが売りがない分、上昇するものが多かったということだろう。
 米国株の大幅下落を受けて本日の日本市場も売り先行となりそうだ。先週末に下げ渋り、昨日は大幅高となった反動もあると思われ、買われすぎ銘柄を中心に冴えない展開となるだろう。少なくとも積極的に買い上がるような材料もなく、大きく売られるものも出てきそうだ。買戻し一巡となったものから売られるということになるのだろう。
 再度23,500円の攻防ということになりそうだが、指数に影響の大きな銘柄次第ということだろう。ただ、指数に影響の大きな銘柄が買われすぎ感が強く、チャートの形も「天井」を示すようなものも多く、いったん手仕舞い売りに押されると大きく下落するものも見られ、23,500円を割り込むと23,000円を目指すような動きになるのだろう。
☆ 本日の注目点 ☆
9月の白物家電出荷額(JEMA、10:00)
20年物利付国債の入札(財務省、10:30)
9月の首都圏近畿圏のマンション販売(不動産経済研究所、13:30)
9月の主要コンビニエンスストア売上高(日本フランチャイズチェーン協会、14:00)
豪中銀が金融政策会合議事要旨を発表(9:30)
9月の中国70都市の新築住宅価格動向(10:30)
10月の中国最優遇貸出金利(LPR、10:30)
ハンガリー中銀が政策金利を発表
9月の米住宅着工件数(21:30)
クオールズFRB副議長が講演(23:50)
7~9月期決算=プロクターアンドギャンブル(P&G)、トラベラーズ、ネットフリックス、テキサスインスツルメンツ(TI)、スナップ
☆ 銘柄ニュース ☆
手仕舞い売りに押されるか
キヤノン(7751) 1,636 ▼ 10
 液晶パネルの生産工場で品質検査に使うカメラや広域をカバーする監視カメラなどに使う超高解像度のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーで解像度を高めた製品を販売すると発表した。
TDK(6762) 12,240 △ 110
 バッテリーなしで動くタイヤセンサーを開発したと新聞で報じられた。走行時にタイヤで発生するエネルギーを利用して自己発電し、その電力で空気圧や路面状況を測定する。
クラレ(3405) 1,057 △ 10
 岡山県内で子会社が建設を進めてきた高機能不織布の新工場が完成した。医療用高機能マスクのフィルターに使う製品の増産につなげる。
大和ハウス(1925) 2,876 △ 40
千葉県でデータセンター団地の開発に着手すると新聞で報じられた。国内最大級の施設でデータセンターを次の柱に育てたい考えだ。
ナカニシ(7716) 1,940 △ 23
 米国の歯科治療台メーカーに出資したと発表した。開業準備中の歯科医院などに同社の製品と米社の歯科治療台の同時購入を提案し、北米市場での販売拡大につなげる。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
昨日の日本市場は意外高という感じだった。特に買い上がる理由もなく日経平均が大きく上昇となるという展開で、それだけ買戻しが入ったということなのだろう。決算発表を控えて買戻しを急ぐ動きもあったものと思われるが、米大統領選挙や新型コロナウイルスの感染拡大など波乱要因も多く、ここからは調整感も出てくると思う。
米国でも好決算を発表して売られるというようなものも散見され、日本市場ではそれ以上に株価の位置で方向感が変わりそうだ。強気な見通しで買われたファーストリテイリング(9983)がここから下がったところで、どこまで買いが入るか、見切り売りが出るかがここからの決算発表への反応の試金石となるかもしれず、本日の動きなども大いに注目したい。
指数が高止まりとなっているなかでの決算発表であり、株価が高値圏にある銘柄は業績回復をある程度織り込んでいるということだろう。引き続き売られすぎ銘柄として日水(1332)や京三製作(6742)、銀行株や商社株に注目だが、しっかりと戻ったあと、調整となった千葉銀(8331)など地銀株やHIS(9603)に注目だ。
HIS(9603)は75日移動平均線も割り込んで調整感が強まっている。ただ、雲の下限にサポートされており、この水準を保てるかどうかということだろう。ここを割り込むと8月の安値を意識しておいていいと思うが、ここで75日移動平均線を抜けてくれば戻りが期待される。
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