日経平均は高いが株価は安い!? 日々是相場-夕刊-

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マネー・副業
日々是相場 -夕刊-   2020年10月14日(水)
日経平均   23,626.73 円 △ 24.95 円
≪東証一部≫
売買高    9億6,737万株
売買代金  1,945,843百万円
値上り銘柄数 735 銘柄
値下り銘柄数 1,355 銘柄
騰落レシオ(25日) 121.48 % ▼ 5.64 %
為替 1ドル=105.38 円
☆ 市況概況 ☆
日経平均はプラスだが、株価は安い!?
 米国株が軟調となったことから売り先行となった。特に材料に乏しい中で買われすぎ銘柄が決算発表を控えて手仕舞い売りに押されるということで冴えない展開となった。寄り付きからの売りが一巡となった後は積極的な買い手も不在ではあったが、指数に影響の大きな銘柄に買戻しを急ぐ動きがみられ、下げ渋りとなった。
 昼の時間帯も先物に買戻しがみられ、後場に入ると一転して日経平均はプラス圏での動きとなった。ただ、TOPIXは日銀の買いが期待されたものの冴えない展開が続き、日経平均に影響の大きな銘柄が買われているだけの相場となった。持ち高調整の買戻しと思われ、日経平均は堅調でも冴えない展開だった。
 小型銘柄も同様に一部の銘柄が堅調であるものの総じて手仕舞い売りに押されるものが多かった。東証マザーズ指数は大幅高だが、二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった買戻しとみられる買いが散発的に見られたが、方向感を出すような断続的な買いはみられなかった。
 日経平均は今日もプラスとなったが、ほんの数銘柄で指数を押し上げただけということで総じて軟調な展開だった。目先の持高調整の動きだけだと思われ、突然に売られるということもありそうだ。日経平均が独り歩きしており、決算を控えて手仕舞い売りもまだまだ嵩みそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
久しぶりの陽線となったが、特に変わりはなく、引き続き上値の重さを確認しながらの調整が続くと思われる。
☆ あれやこれやと一言 ☆
日経平均だけが高く、なんとも異様な相場となっている。買戻しだけで年初来高値を更新する銘柄も見られ、買われすぎ銘柄がさらに買われている状況だ。ファーストリテイリング(9983)などは決算発表をきっかけに大きく売られるのではないかと思う。
日経平均の異常さが際立った一日となった。日経平均に影響の大きな銘柄に買戻しを急ぐ動きがあって指数を押し上げたということであり、ちょっとした資金で日経平均が大きく動いてしまうということが証明された格好だ。
ちょうどバブル最盛期の日経平均が38,900円を付ける過程と全く同じような状況で、当時よりも日経平均の寄与度が偏っているし、先物だけでなくETF(上場投資信託)などの影響も大きく、異常さが際立つことになるのだろう。
そうは言っても相場は相場なので、この異常な動きがどこまで続くかを見極めなければならない。ただ、バブルが崩壊したときのように、突如として修正が行われるのが異常な相場の定石である。

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