日経平均は下値を試すことになるか!? 売られすぎ銘柄に注目!! 日々是相場-朝刊-

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日々是相場 -朝刊-2020年10月14日(水)
NYダウ    28,679.81 ▼ 157.71
NASDAQ  11,863.90 ▼ 12.36
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 23,515 円 ▼ 75 円
NY為替      105.46 円 ▼ 0.16 円
日経平均  23,601.78 円 △ 43.09 円
本日の「朝一番!」動画

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☆ 米国市場 ☆
材料出尽くしで手仕舞い売りに押される
 決算発表が始まったところで、予想を上回る決算などが発表されたが、材料出尽くし感や先行きへの懸念から売り先行となった。好材料として買われた銘柄が買われすぎていたこともあり、軒並み出尽くし感から売られたことで冴えない展開となった。新型コロナウイルスのワクチン開発が相次いでストップしたことも手仕舞い売りを急がせる結果となった。
 上げ一服という状況だが、好決算を発表して売られたということはここからの決算発表も同様に買われすぎ銘柄は売られるということになりそうだ。日本市場でも同様の傾向にあるが、好決算で売られるということになると買われすぎ銘柄の修正安となって、指数も大きく下落するということもあるかもしれない。
 個別には新製品を発表したアップルが出尽くし感から大きく売られ、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなども軟調となった。ジョンソン・エンド・ジョンソンあh新型コロナウイルスのワクチン開発の中断が嫌気されて大きく売られ、予想を上回る決算を発表したJPモルガン・チェースも売られた。一方、メディア事業の再編が伝えられたディズニーが大幅高となった。
☆ 本日の相場 ☆
 昨日の日本市場は米国株高を受けて買い先行となったものの、寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されて冴えない展開となった。節目とみられる23,500円を割り込むと買戻しなどもあって底堅さがみられ、後場に入ると買戻しを急ぐ動きもあって堅調だったが、戻りきらず、かろうじて23,600円に乗せたものの、冴えない展開だった。
 米国株安を受けて本日の日本市場は売り先行となりそうだ。新型コロナウイルスのワクチン開発の問題よりもやはり諸々の好材料に対して買われすぎていることで「出尽くし感」が強まっていることも日本市場でも手じまい売りを急がせる結果となりそうだ。決算発表が本格化するなかでさらにそうした傾向が強まると買われすぎている銘柄が売られる傾向が続くということだろう。
 まずは23,500円水準を試すことになりそうだ。今度23,500円を割り込むと「23,500円を超えると買えない」ということでさらに23,000円水準を試すことになるのだろう。そして買われすぎということで指数に影響の大きな銘柄が売られるということになると22,500円水準を試す動きになりそうだ。
☆ 本日の注目点 ☆
8月の鉱工業生産指数確報値(経産省、13:30)
3~8月期決算=ABCマート
韓国中銀が政策金利を発表
シンガポール金融通貨庁(MAS)が金融政策見直し
7~9月期のシンガポール国内総生産(GDP、速報値)
8月のユーロ圏鉱工業生産(18:00)
9月の米卸売物価指数(PPI、21:30)
20カ国・地域(G20)財務相中央銀行総裁会議
7~9月期決算=ゴールドマンサックス、ウェルズファーゴ、ユナイテッドヘルスグループ、バンクオブアメリカ
☆ 銘柄ニュース ☆
下値を試す展開か
双  日(2768) 239 △ 1
 炭素繊維を使った通信塔などを製造する米国企業に出資したと発表した。アジアで通信関連ビジネスの拡大を目指しており、出資を通じて事業を強化する。
小野薬(4528) 3,310 ▼ 32
 韓国の製薬企業の抗てんかん薬を日本で独占的に開発・商業化するライセンス契約を締結したと発表した。
大和ハウス(1925) 2,888 ▼ 7
 ベンチャー企業などと共同で工場作業員の腰の負担を軽くするアシストスーツを開発したと発表した。作業環境を改善し、誰でも働きやすい職場作りに生かす。
ゼンリン(9474) 1,241 △ 28
 人工知能(AI)を活用して物流会社の配送業務を支援するサービスを始めると発表した。人手不足に悩む物流会社の業務効率化をサポートする。
ルネサス(6723) 870 △ 28
 省電力で電圧を制御できる半導体を開発したと発表した。従来の製品に比べて動作時の消費電力を25%以下に抑えられる。
カネカ(4118) 3,195 ▼ 60
 閉塞性動脈硬化症(ASO)患者の治療に使う血液浄化器を開発したと発表した。8月に厚生労働省から製造販売承認を取得した。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
やはりというか、決算発表が始まったところで、米国市場では日本市場と同様に好決算でも売られる銘柄が出てきた。先行きへの慎重な見方もあるが、新製品を発表して売られたアップルのような例もあり、株価が異常に期待して買われていた分の反動なのだろう。
日本市場でも先んじて8月決算銘柄などが好決算で売られるという傾向にあり、半導体株などもここからの決算発表が気になるところだ。まずは15日の引け後に発表されるファーストリテイリング(9983)の決算が注目されるが、すでに株価が上場来高値水準にあるだけに今日明日と手仕舞い売りがどこまで出てくるかは注目される。
それでも買われすぎ銘柄が今度は売られすぎて割安感が出た場合には買い直されるだろう。日本ファルコム(3723)のように売られすぎると買い直されるものもありそうだ。引き続き売られすぎ銘柄ということで日水(1332)やキヤノン(7751)が注目だが、日本ファルコムと同様に好決算を発表して売られている京三製作所(6742)も割安感が出てきており、注目される。
京三製作所(6742)は連日の安値更新となっているが、出来高を伴って下ヒゲの長い足となっており、移動平均線などからの乖離も大きく、ここで「たくり足」となって底入れとなった可能性が高い。
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