☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2023/8/13(日)

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☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2023/8/13(日)

☆ 今週の相場見通し

☆ 米国市場

 先週の米国市場は決算発表が出揃ってくるなかで金利情勢に振らされる形で右往左往、乱高下となった。CPI(消費者物価指数)は予想以上に鈍化し、スタグフレーション懸念、利上げ懸念が薄れたものの、PPI(生産者物価指数)は予想以上の伸びとなり、インフレ懸念、スタグフレーション懸念が再燃する形で金利が上昇、嫌気する売りに押される展開となった。利上げ打ち止め感は出ているもののスタグフレーション懸念が拭いきれないという感じだ。

 今週は引き続き金利動向に株価が振らされる形となりそうだ。景況感というよりは住宅価格などの物価動向を気にすることになるのだろう。インフレが懸念されるうちは買われすぎ銘柄の修正安が続くのだろうし、国債の格下げなどが尾を引いて金利も上昇しやすいだけに神経質な相場展開となるのだろう。

 今週は火曜日に小売売上高やニューヨーク連銀製造業景況感指数、輸出入物価指数、企業在庫、全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数などが発表され、水曜日は住宅着工件数や鉱工業生産指数が発表される。木曜日未明にはFOMC(公開市場委員会)議事要旨が発表され、夜には新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数、景気先行指数が発表される。

☆ 日本市場

 先週の日本市場はお盆休み前、3連休前、オプションSQ(特別清算指数)などを意識しての持高調整のなかで下値模索となった。特に買い上がる材料がないことに加え、米国などを中心に信用収縮懸念が出ていること、さらに中国の景気リスクなどもあり、冴えない展開となった。買い戻しが入ると指数が押し上げられるということなのだが、積極的に上値を買い上がるというような材料もなく、週末には買い戻しが入り戻した物の下値模索となった。

 今週もお盆休みで動き難さも見られるだろう。中国の景気が気になり、せっかくのインバウンド期待も大きなインパクトもなく、総じて冴えない展開となりそうだ。日本市場が休場となっている間に米国金利が上昇し、円安となったが、特に円役を好感するということでもなく、日本でも金融緩和の終了が取りざたされる可能性もある。

 米国金利の上昇が信用収縮に結び付くと資金ショートということで株式市場は買われすぎ銘柄から売られることになるのだろうし、決算発表が出揃ってきているなかで、特にサプライズがあるということでもなく、買い戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されそうだ。空売りが積み上がれば逆に円安を好感するように材料を探しては買われるということもあるのだろうが、逆に買い戻しの一巡感が強まるとまだまだ下値模索が続くということになるのだろう。

 今週は月曜日に日銀金融政策決定会合の主な意見や消費活動指数、景気動向指数速報値が発表され、火曜日は家計調査や毎月勤労統計、貸出・預金動向、国際収支、景気ウォッチャー調査などが発表される。水曜日はマネーストックやESPフォーキャスト調査が発表され、木曜日は企業物価指数やオフィス空室率、特定サービス産業動態統計が発表され、オプションSQ(特別清算指数)が決定される。週末金曜日は山の日で休日、東京市場は休場となる。

☆ 一目均衡表 テクニカル分析

・NYダウ
 1日の中でも乱高下しながらの保ち合いが続いている。25日移動平均線にサポートされた形だが、まだまだ保ち合いが続きそうだ。25日移動平均線にサポートされるというよりは割り込んで下値を試す展開となると思う。
 予想レンジ  34,800ドル~35,500ドル

・ナスダック指数
 下値模索となっているが、遅行スパンがローソク足を割り込みそうだ。75日移動平均線や雲にはいったんはサポートされて底堅さも見られるのだろう。
 予想レンジ  13,300pt~13,800pt

・日経平均
 25日移動平均線や基準線に上値を押さえられており、ここを抜けるかどうかということになる。遅行スパンがローソク足の下落している日柄に応答しており、引き続き下値模索となるのだろう。
 予想レンジ  31,500円~32,800円

・TOPIX
25日移動平均線や基準線にサポートされているものの、遅行スパンがローソク足の下落している日柄に対応しており、合わせて下落するような下値模索となると思う。
 予想レンジ  2,220円~2,300円

・ドル円
 堅調な地合いが続き高値まで上昇となった。移動平均線からの乖離も大きく、少なくとも上値は重くなると思う。上値の重さが嫌気されるようなことになれば、一気に下落するのだろう。
 予想レンジ  140.0円~145.5円

・米国10年国債利回り
 25日移動平均線や基準線のサポートを確認して上値を試す動きとなっている。移動平均線からの乖離も大きくなってくるところで上値も重くなるのだろうが、上昇基調には変わりなく、急騰する場面もありそうだ。
 予想レンジ  4.10%~4.30%

・今週の相場見通し

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