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先物・オプション戦略週報
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☆ 日本株式市場
先週の日本市場はお盆休み前、3連休前、オプションSQ(特別清算指数)などを意識しての持高調整のなかで下値模索となった。特に買い上がる材料がないことに加え、米国などを中心に信用収縮懸念が出ていること、さらに中国の景気リスクなどもあり、冴えない展開となった。買い戻しが入ると指数が押し上げられるということなのだが、積極的に上値を買い上がるというような材料もなく、週末には買い戻しが入り戻した物の下値模索となった。
今週もお盆休みで動き難さも見られるだろう。中国の景気が気になり、せっかくのインバウンド期待も大きなインパクトもなく、総じて冴えない展開となりそうだ。日本市場が休場となっている間に米国金利が上昇し、円安となったが、特に円役を好感するということでもなく、日本でも金融緩和の終了が取りざたされる可能性もある。
米国金利の上昇が信用収縮に結び付くと資金ショートということで株式市場は買われすぎ銘柄から売られることになるのだろうし、決算発表が出揃ってきているなかで、特にサプライズがあるということでもなく、買い戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されそうだ。空売りが積み上がれば逆に円安を好感するように材料を探しては買われるということもあるのだろうが、逆に買い戻しの一巡感が強まるとまだまだ下値模索が続くということになるのだろう。
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・日経平均
25日移動平均線や基準線に上値を押さえられており、ここを抜けるかどうかということになる。遅行スパンがローソク足の下落している日柄に応答しており、引き続き下値模索となるのだろう。
予想レンジ 31,500円~32,800円
8月のSQ(特別清算指数)算出も特に混乱もなく、かろうじて32,000円をキープする形となった。想定範囲内での動きとなり、戦略としては成功だが、下値模索のなかで乱高下となり、目先の流れはつかみ難い展開だった。ただ、米国債の格下げの影響はこれからさらに強まると思われ、信用収縮の流れは意識せざるを得ないだろう。
日経平均に影響の大きな銘柄群はどちらかというと円安メリットがあるので、米国金利上昇での円安はプラスに働きそうだが、日経平均に影響の大きな銘柄は割高感も強く、信用収縮となれば、真っ先に売られそうだし、さらにリスク回避の円高になれば、日経平均も上値は重くなるだろう。
保ち合いが続くという前提で対処して、32,500円を超える局面ではコール売り、プット買い、32,000円に近づく場面ではコール買い、プット売りで対処したい。ただ、まだ9月のポジションを持っていないということであれば、まずは少し下値に厚めでのプット売り、ことでコール売りのポジションを作っておくといいと思う。
今週の投資戦略