教師が暗黙のバイアスを減らすための4つの方法

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Grater Good Magazineにバイアスの話が載っていたのでメモ。
【教師が暗黙のバイアスを減らすための4つの方法】

【バイアス】というのは、偏見とか認知の歪みのことですね。
人は誰しも「〇〇はこうだ」「△△とはこういうもの」というように意識的にも無意識的にも情報を整理しています。
そういう思い込みや先入観があると、目の前の事実に間違った解釈をしてしまうこともあるから注意が必要ですよって話ですね。

教師が偏見に気付き、積極的に自分自身の中で偏見と戦うためのステップを踏めば、偏見と戦うことを学ぶことができる。ここでは、教育者がすべての生徒に尊厳と配慮を持って接するのに役立つかもしれない方法のいくつかを紹介します。


1. 自分たちの偏見に気づく力を養う

「教師は人間であるため"環境や状況によって”ではなく"その人の性格のため"にそうすると思った場合に心理的バイアスの影響を受けます。」

まずは自分の偏見に気づきましょうと。
記事で紹介されていたのは民族的な偏見がメインでしたが、教室の中でもありますよね。
「〇〇くんは成績がいいから他のことも上手にできるだろう」
「〇〇くんが勉強できないのはきっと努力していないからだ」
「わたしはこれが正しいと思うから、みんなもきっと正しいと思うはず」

事実と評価が一緒になると歪んだ解釈になる場合があるので、まずは「これは偏見ではないか」「自分の勝手な思い込みではないか」と考えられるといいですね。


2. 共感性や共感性の高いコミュニケーションを増やすための取り組み

「相手の視点や感情を理解する能力は、教育を含め、すべての人間の社会的な出会いにおいて重要である。しかし、多くの場合、教師は生徒が暮らす地域社会をほとんど理解しておらず、生徒の視点を理解するのに苦労しているため、生徒をより厳しく扱ってしまうことがあります。」

共感力大事ですよね。
イエール大学の論文によると他人への理解はいじめ対策にもつながるそうです。
相手がなにを考えているのか、どう感じているのかを理解する力は伸ばしたいところ。まずはアイメッセージを使って「自分がどう感じているか」を伝えてみるのも良いかもです。


3. マインドフルネスと愛に満ちた優しさを実践する

「自分の呼吸やその他の感覚に偏見を持たずに注意を払うなどのマインドフルネスの実践は、教師のストレスを減少させることが示されており、これは間接的に偏りを減らす効果があると考えられています。しかし、いくつかの研究によると、マインドフルネスはバイアスの軽減にも直接的な効果があるかもしれません。」

どうにも「スピリチュアルなんじゃないか?」と敬遠される方も多いですが、科学の研究によるとマインドフルネスは効果があるって話が多いんですよね。
自分の注意をコントロールする力はすごく汎用性がありますし、刺激にあふれた現代社会では必要な力になってきそう。
個人的にはお金や時間がめちゃくちゃかかるものでもないので、やってみて効果があるなら続けたらいいのかなと思ってます。


4. 生活の中でグループを超えた友情を育む

「グループ間の友情は、グループ間の状況でのストレスを減少させ、グループ外のメンバーに対する偏見を減少させ、社会的階層や地位の低いグループに対する支配を好む傾向を減少させることが、いくつかの研究で示されています。これらの結果だけでも、教師は自分の教室で見つけた多様な生徒をより受け入れることができるように、生活の中でグループを超えた友情を求めるようになるかもしれません。」

人間は無意識に自分が安心できる環境(コンフォートゾーン)に属そうとします。
教室の中の子供たちをみていても、気付いたら仲良しグループがいくつもできあがります。そのグループの中で関係性を育んでもいいんですけど、グループの外に出ていろんなグループと関われるといいよねって話です。多様性を理解することが偏見の意識を薄くさせるという。

安心領域で過ごさせるのも良いですが、タイミングをみて多様性を学ばせる機会を作るのも子供たちの成長には良さそうです。


以上です。
まずは人間は先入観を持って生きていることを自覚して、事実と評価をごっちゃにしないように気をつけるのが良さそうですね。

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