ヒロユキというカウンセラー(第12話後編)~家庭教師とトライした高校受験~

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中学3年になり、なんとなく周りの受験モードの雰囲気にのせられて、僕もそろそろ勉強しなければと思うようになりました。中学3年の夏休み。生まれて初めて夏期講習に友達と行くことにしました。能力開発センター(通称:能開)といわれる塾です。

夏期講習では毎日山のように宿題がでました。塾で授業を聞くがわからないことはわからないまま。そしてまた山のような宿題がでる。唯一塾の帰りに友達と自動販売機で買って帰るハテナ缶のジュースだけが楽しみでした。

そうしてわけがわからないまま嵐のような2週間の夏期講習が終了しました。自分ではただ忙しいだけでなんにも力がついていないような気持ちでしたが、親がいうには「このままいけば今より上のクラスの高校も狙える」といわれていたそうです。

僕としては、成績が上がった実感が全くありませんでしたし、毎日朝から晩まで勉強するなんて続けられるわけもなく、夏期講習がつらかった反動で勉強へのやる気が再び下がっていったのです。。

やがて中学3年の冬休みとなり、受験本番が差し迫ってきました。
お尻に火が付いた僕は、はじめて家庭教師と二人三脚で真面目に勉強に取り組んだのです。

余談ですが、このときはじめて僕は自分の学力がアップした実感をもてました。「今まで解けなかった数学の問題が解けるようになった」これはとても僕にとって嬉しい経験でした。特に僕は数学が苦手だったのですが、どれだけ一人で考えても、答えをみても、なぜそうなるのか理解ができませんでした。

「わからないところは先生に聞きなさい」という人もありました。
しかしいちいち職員室に足しげく通って、わからないところを教師に聞きにいくほどのやる気は僕にはありませんでした。

たまに気分がのって「わからないところを先生に聞こう!」と思うときがあったのですが、そんなときに限って何人かの生徒が先生に質問するための順番待ちをしているのです。

20,30分の順番を待って、さらにその後僕がわかるまで先生にくらいつくほどのやる気は僕にありません。数人の順番待ちの生徒を見た瞬間に、180度方向転換し「やっぱりやーめた」と諦めていました。

そんな僕が初めて家庭教師と気持ちがシンクロして、真剣に勉強に向き合ったのです。僕が真剣だということが、家庭教師にも伝わったのでしょう。家庭教師も普段なら週1回のところを週2回に増やし、課題も考えてくれました。僕がつまづいて先に進めないところも解きほぐしてくれました。

僕はそのとき気づいたんです。「勉強が嫌いなんじゃない。わからないからつまらないんだ」と。今までわからなかった問題が解けるようになることはとても嬉しかったからです。

そして受験したら落ちるかもしれない高校と今の学力であれば、ラクラク入れる高校の2択を選ぶことになりました。

結論からいえば、僕はラクラク入れる高校を受験することに決めました。理由は仲が良かった友達もラクラク入れる高校を受験するといったので、同じ高校に進めるほうがいいと思ったのが1つ。

もう1つの理由は、落ちるかもしれない高校を受けて、受験に失敗し、授業料が高い滑り止めの私立高校に行く人生よりも、落ちる心配がない公立の高校に行くことで「授業料も安くてすむからいいだろう」という理由です。絶対に行きたい高校も特になかったので。

受験結果は僕は合格。友達は不合格でした。
これが僕の高校受験です。
(続く)

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