いまこそ、自助の精神を

記事
コラム
いつもありがとうございます。

夏の暑さが嘘のように、涼しくなって
まいりました。

体調に気をつけて過ごし、万全の状態
で、ケアマネ試験に臨んでいただきた
いと思います。

あなたは、サミュエル・スマイルズの
「自助論」という書籍を読んだことが
あるでしょうか。

1858年に出版された書籍です。

今から160年以上前に出版されたと
いうから驚きです。

残念ながら、いまのわたしには、
原著で読む能力が不足しているので、
翻訳されたものを読んでいます。

ちょっと脱線しますが、わたしは、
昔から翻訳されたものが苦手です。

洋書にも素晴らしいものが、たくさん
あります。

積極的に洋書を読んでいきたいのです
が、なかなか手が出ません。

訳された書籍は、洋書そのものの
良さが100%反映されていない
からです。

自分で原著を読めないクセに、
勝手なことを言うなという
話ですが。

(笑)。

どうしても、訳す方の「考え」という
か、フィルターを通ってしまうように
思うのです。

海外の言葉を、自国の言葉に翻訳する
というのは、なかなか難しいもの
だと思います。

言葉にならない「ニュアンス」という
ものがあるからです。

このニュアンスを理解するためには、
その国の歴史や文化などへの理解も
必要でしょう。

日本人が分かりやすいようにという
配慮が、原著の良さを減らしてしま
うことになるように思うのです。

文句を言うなら、自分で読めるように
なりなさいということですね。

(笑)。

英語の勉強をしたいと思います。
せめて、日常会話ができるように、
原著を辞書片手に読める程度には、
なりたいと思います。

あとは、字幕なしで、映画を観たい
というのも長年の夢ですので、
そちらも叶えたいと思います。

話を戻しますが、その「自助論」という
書籍を読んでいます。

160年以上前に書かれたとは思えない
ほど良書です。

良書だからこそ、160年以上経った
いまも読まれ続けているのでしょう。

日本には、明治4年に「西国立志編」と
言う名で翻訳され、出版された
そうです。

いまでは、字の読み書きが当たり前に
なっていますが、当時は、全員が
字を読めたわけではありません。

そのような中で、字が読める人は、
全員読んだのではないかと言われる
ほどの人気だったということです。

「自助論」、当時の「西国立志編」を
読むことで「燃えた」日本人が、
当時の日本を支えていきました。

イギリスで出版されたものですが、
「自助論」が出版された頃のイギリスは
最強の国だったそうです。

この最盛期のイギリスを支えたのは、
自助の心ををもったイギリス国民で
あった。

本書の冒頭で、スマイルズは、そのこ
とをはっきりと書いていきます。

人間の成長や発展、国の発展や繁栄に
とって、「自助」という精神は、
欠かせないということを意味します。

自助の精神が失われた国に待っている
のは、堕落と衰退です。

政治の話は複雑で難しいため、
あまり偉そうには語れません。

ただ、いまの日本の行き過ぎた福祉を
求める姿勢は、自助の反対の精神の
ように思えてなりません。

バブル崩壊から30年ほど経ちました
が、いまだ立ち直れずにいます。

そこへきて、新型コロナで、経済どこ
ろか国自体がガタガタになっていま
す。

「日本国」という国の存在自体が危ぶま
れています。

「大袈裟だ」と思われる方も多いかも
しれませんが、けっして大袈裟とは
思いません。

変化はゆっくり起きているものです。

そして、皆が気がつくほどの変化を
感じた時には、手遅れの状態に
なっているものです。

自助の反対の精神とは、「言い訳の
精神」であり、「他の人の責任という
精神」です。

環境のせいや時代のせい、国のせい、
〇〇のせい、というように何かに
責任を求めます。

自分には責任はないと考えれば、
楽ではあります。

ただ、それでは成長や発展には繋がら
ないのです。

「誰かがなんとかしてくれる」という
考えも、自助とは反対の精神でしょ
う。

行き過ぎた福祉国家とは、国がなんと
かしてくれる、国がなんとかしなさい
よという国家です。

国が国民の面倒を見るとは、すなわち
そこに自由はないということです。

自由には責任が伴うからです。

その責任を放棄するわけですから、
それに伴う自由も放棄することに
なります。

責任は放棄するけど、自由は放棄しな
いということは、通らない考えです。

国が面倒をみると言っても、国自体が
稼いでいるわけではありません。

国が一元管理するようになれば、
それこそ国民は、国に管理される
ようになります。

おそろしいことです。

国が稼がずに、どうやって面倒をみる
かと言えば、税金です。

国民が納めた税金によって、福祉国家
というのは成り立つわけです。

その税金を納めるためには、誰かが
稼がないとならないわけです。

その稼いだお金の大部分を税金として
徴収しなければ、成り立ちません。

自助努力だけでは生活ができない方
も、一定数いることは事実でしょう。

そうした方のための福祉というのは、
やはり、必要なものです。

ただ、「自らの力で道を切り拓こう」と
いう想いを持つ人が増えなければ、
そうした方々を支えることも
できません。

富を否定してはなりません。

正当の努力によって得た富は、
善です。

その富は、自由を生み、他の人を生か
し、他の人を助けます。

「富を得ている人は、悪いことをして
稼いでいるに違いない。そうした人
から取って配れば良いんだ」という
考えは、危険な考えです。

自助の精神を否定し、国家を衰退へ
導く考えだからです。

富を得ている人も、あまりに税金が
増えてきたら、働くことが馬鹿らしく
なってきてしまうかもしれません。

例えば、所得税が98%だったらどう
でしょう。

1,000万円稼いでも、手元に残るの
は、20万円です。

「それなら、そんなに一生懸命働かな
くても良いや」、「そんな国にはいられ
ない。海外に行こう」。

こうなっても不思議ではありません。

いま日本に求められているのは、
手厚い福祉ではなく、自らの力で
生き抜く「自助の精神」であると
思います。

人のせい、環境のせい、時代のせいに
していては、自分の人生が生きられ
ませんからね。

自分の人生に責任を持つことで、初め
て、自分の人生を生きることができる
と思うのです。

せっかくいただいた命です。

自分の人生を生きましょう。

ちょっとまとまりが悪いですが、
何か感じることがあれば幸いです。

最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。

本日の一転語

~無償化への警笛~

「社会保障や医療、教育などがタダに
なる方向へ行くのは、まことにありが
たいことのように聞こえます。

確かに、『自助努力だけではどうにも
ならず、セーフティネットがなければ
救われない』という人も一部いること
は事実ですし、そういう人を救うこと
も公的な仕事ではあるでしょう。

しかし、まだまだ元気で働ける人た
ち、働く意欲が旺盛な人たち、資本主
義の精神を体現して頑張っているよう
な人たちを、わざわざ怠惰にする方向
へ引っ張っていくならば、それは、
『国の没落を意味する』と言わざる
をえないのです。

ゆえに、社会保障や医療、教育などが
タダになる方向へ行くのは、問題であ
ると思います。」
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