積極的反省

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コラム
いつもありがとうございます。

「反省」は大きく2つに分けることができます。

積極的反省と消極的反省です。

一般的にイメージされているものは、
消極的反省だと思います。

「なんであんなことしてしまったのだろう」、
「なんであんなこと言ってしまったのだろう」、
「あれは言うべきではなかった」、「やるべき
ではなかった」という反省です。

自分の間違いを探し、その間違いについて
検討し、正していくようなものです。

行動をたくさんすれば、その分間違いを
犯しやすいので、反省は増えるように
思います。

間違いを犯さないためには、行動をしないこと
と考えてしまう人もいるかもしれません。

行動を起こさなければ、間違いは犯さない
からです。

誰にも会わなければ、人を傷つけたり、
悲しませたりすることはありません。

それで良いのかと言えば、
そうではありませんね。

たしかに間違いや失敗はないかもしれません
が、進歩や発展、向上もありません。

間違いや失敗を恐れずに行動をするからこそ、
進歩や発展、向上に繋がっていくのです。

そのときに、必要なのが反省です。

自分の失敗を見つめ、素直に受け入れ、
反省していく姿勢が必要です。

そこで得た教訓を生かしていくことで、さらな
る進歩、さらなる発展、さらなる向上へと
繋がっていくのです。

反省に終わりはありません。

なぜなら無限に向上していくからです。

反省を通して、発展・向上をしていきます。

反省を通して、無限に向上していくわけです
から、反省も永遠です。

積極的反省とは、行動をしなかったことへの
反省ということです。

「この1日をより良く生きることはできなかっ
たか」と考えることが、積極的反省です。

間違いを犯さないことだけが間違いではなく、
行動をしなかったこと自体が間違いとも
言えるのです。

また、「間違いや失敗はなかったが、より良い
行動や方法はなかっただろうか」と考えて
みることも大切です。

与えられた時間が同じ中で、異なる成果を出す
人がいるわけです。

自分以外の人であったら、どのように時間を
使っただろうか、どのような行動をした
だろうかと考えることが、自分を高みへと
引き上げてくれます。

なぜ、この積極的反省をテーマにしたかと
言えば、今朝、積極的反省をしたからです。

(笑)。

朝から、反省が入りました。

より良いアプローチはなかっただろうか、と。

駅に向かう途中に、20代前半くらいの若い
女性が地面に座っていました。

それに気がついたときには、わたしの前を歩く
別の女性が声をかけていました。

「大丈夫?」など、一言、二言、言葉を
交わして通りすぎて行きました。

「どうしたんだろう」と不思議に思っていまし
たが、若い女性の歩き方を見て、すぐに
分かりました。

適切な表現が見当たらないので、失礼な言い方
になってしまうかもしれませんが、歩き方が
普通ではありませんでした。

おそらく生まれつきのものだと思いますが、
四肢麻痺等の何か障害があるのかな
という歩き方でした。

杖などを使用されていなかったのですが、
「絶対転ぶ」というような歩き方を
されていました。

案の定、少し歩行すると、再び転んでしまって
いました。

「そうする」と決めていたので、ためらうことな
く、「大丈夫ですか?」と声をおかけして
手を差し伸べました。

マスク越しでよく見えませんでしたが、少し驚
いたような、戸惑ったような、表情をされて
いるように見えました。

「もしかして、失礼なことをしているかも
しれない」と気がつき、すぐに手を
引っ込めました。

わたしは、その女性を見たときに、「助けなき
ゃ」と思ったわけです。

助けるべき存在、弱者と見てしまった
わけです。

もちろんそんな風に思って、手を差し伸べた
わけではありませんが、そう思われても
仕方ないかもしれません。

それが、その女性を傷つけたかもしれない
と思って、引っ込めたのです。

その女性は「大丈夫です」とおっしゃり、
ご自分で立ち上がり、歩いていかれました。

一瞬、「目的地を聞いて、付き添おうか」とも
考えたのですが、その考えを却下して
駅に向かいました。

わたしは、その女性を見て、「かわいそう」と
いった感情は一切浮かんできませんでした。

何歳の女性か分かりませんが、いままで、
生きてこれたわけです。

20年なら20年、その体で生き抜いてきた
わけです。

その人が弱いわけがない。

このように思ったのです。

だからこそ、その強さを信じて、付き添うとい
う考えを却下しました。

ただ、少し歩いて再び考えました。

たしかに、強いかもしれない。

強いかもしれないけど、いまこの瞬間だけは、
助けを求めているかもしれない。

「どこまで行かれますか?一緒に行きましょう
か?」。

このように声をかけることくらいできたのでは
ないだろうか。

そこで、断るか、受け入れるかは、その女性が
決めることです。

その前段階の、声をかけるかどうかは、
わたしが決めることです。

声をかけることなく、「あの女性は強いから
大丈夫と決め付けてしまうのは、
違うのではないか」。

そのように考えたのです。

一瞬躊躇したのち、先ほどの道に戻ると、
すでに女性の姿はありませんでした。

わたしは、大きな失敗をしたわけではありませ
んが、より良い言動は取れたように思います。

どういう対応が正解だったかという、答えは
ありませんが、わたしは「付き添いましょうか」
と声をかけるべきだったと思っています。

今日も朝から、とんでもない暑さです。

普段は大丈夫でも、今日は、助けを求めて
いたかもしれない。

普段は平気でも、今日は、支えが必要だった
かもしれない。

そうであるならば、「大丈夫?」と声をかける
だけでなく、「付き添うか?」と提案を
投げかけるべきであったと思うのです。

次回、同じような場面に遭遇したら、
迷わず声をおかけします。

反省をし、教訓を得ることで、次回からの
行動が決まります。

どういう行動を取るかということを事前に
決め、シミュレーションしておくと、
いざその場面に遭遇したときに、
躊躇なく行動を起こすことができます。

消極的反省だけでなく、積極的反省も取り入れ
て、今日より明日、明日より明後日を、
より輝く1日にしていきたいですね。

なにか感じることがあれば幸いです。

最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。

本日の一転語

~一日を大切に生きたか~

「あなたがたは時間を能率的に、効率的に生き
たとおもっているかもしれませんが、一日を
一生として、あるいは千年、二千年として
生きることができたかどうかを考えたとき
に、ここにもまた無限の反省の余地があるとい
うことに気がつかねばならないのです。」

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