吃音の対策と受け止め方

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吃音は社会で理解されているよりはるかに当事者にとっては深刻な問題です。
 吃音(きつおん)は話し言葉が滑らかに出ない症状です。
 吃音のタイプとしては大まかに下記のものがあります。
   連発: 発語時に言葉が連続して発せられる
 難発: 瞬間あるいは一時的に無音状態が続く
 延長: 語頭を伸ばして発音してしまう
 僕も以前は本当に吃音で苦しみました。僕の場合は上記の難発のタイプです。
 僕は特に自分の苗字を言う時にこの難発がすごく出ていました。最初の1音を出すと続けて言葉が出て来るのですが、その最初の1音が出てこない。
 学校のクラス替えで新しいクラスになった自己紹介の時間が苦痛で仕方ありませんでした。
 その他には電話です。名前を伝えないといけない時あるいは、自分の苗字とおんなじ音が1音にくる言葉がでなくて地獄でした。電話は顔が見えないので、電話口でアッアッ・・・アッ・・・・・・アとなってしまうので電話口の相手からはイタズラ電話と思われたり、電話の向こうで笑われたりします。
 そうなってくると会話の内容に集中できず早く電話を切りたいという事しか考えられなくなります。
 そういう状況が続くと人と話すのがおっくうになってきたり、一人で行動するのが楽になってしていました。
 吃音の対策について
 この吃音の対策についてが当事者の方は一番知りたい部分だと思います。僕も何よりも吃音を治す方法やその対策が知りたかったです。
 先に言うと今の僕はほとんど吃音はありません。少し早口で少しつまることがあるのかなというぐらいです。
 そのうえで吃音の対策についてですが、これは実際のところ吃音が出てもその状態のまま聞いてもらえる。受けとめてもらえる人、受け止め方を理解する人に出会い、自分は吃音があることを打ち明け聞いてもらうのが僕が知る限り一番効果がある方法です。
 僕も色んな吃音の対策、吃音を治すための方法と言われているものはやりました。
 ・話し方教室
 ・呼吸法
 ・発声練習
 ・ボーカル訓練
 ・自助サークル
 お金も時間も使い効果はありませんでした。この中でも自助サークルは可能性を感じましたが、どうしても同じ吃音という悩みを持っている人同士の会話なので、吃音を抱えていない人との会話には効果は僕の場合はありませんでした。でも、自助サークルで同じ吃音についての悩みや情報交換をするのはとてもいい事だとは思います。
 結局のところ、吃音の対策としては吃音の受け止め方を身につけることだと思います。辛いですが僕の経験ではそう言わざるを得ません。
 しかし、この吃音を受け入れるのは当事者だけではありません。社会もこの吃音について認識し同じ社会の一員として吃音に悩む方を受け入れなければなりません。
先日、下記リンクにあるバイデン氏の「吃音」についてのテレビ報道がありました。
バイデン氏の「吃音」をバイキングで特集 木村太郎氏の抗議に称賛
 世間では吃音の症状のように滑らかに話が出来ない時に「今、かんだでしょ。」とか非難し笑いを取る下劣な習慣があります。
 全然面白くもなく吃音がある人をどれだけ傷つけているかもしらず軽率で無意味な言葉をタレントというプロの職業人がするというあまりの低俗さを非難しなければなりません。
 吃音が出てもなにも恥じることがない雰囲気をつくっていきましょう。
 そのためにはできるだけ、吃音がでている状況でも堂々としましょう。何も悪いことをしている訳でもないですし、相手に迷惑をかけている訳でもありません。
 それで相手が不快な態度をとれば、「あの人は理解にかける残念な人」というぐらいにさらっと流すのが、吃音が回復する近道に繋がります。
 そうは言っても難しい面もありますしやっぱり吃音を治したいという願いが強いと思います。
 それには、人とのつながり、信頼がやっぱり大きいと思います。
 「自分は吃音でこういう症状がでて一緒にいる時に恥ずかしい思いをさせてしまうかもしれないけど、それでもいい?」これは僕が妻と学生時代に付き合うときに聞いてみた会話です。
 妻は「そんなん全然気にしないし、それで文句いう人がいたら私から怒鳴ってくるからその時は止めてね」という返答でした。吃音に対しての受け止め方を話す必要なんてありませんでした。
 不思議とあれだけおっくうだった電話も妻と電話する時は吃音を心配する頻度も減っていました。よく3時間程内容のない話を延々としていました
 僕は自分の生活課題や精神疾患はある面で治そうという強い気持ちがないと最後のふんばりが出ず後の生活に良い影響がでないと思っています。
 そんな僕ですが、この吃音に関しては治すではなく、治るのを力を抜いてある程度長いスパンで待ちながら日常生活をおくり「忘れたころに治るだろ」と思いながら生活を送るのが良いと思っています。そのうえで良い人、親、恋人、友人、知人などに出会って吃音をさらけ出して堂々と話す。これが一番効果があります。
 僕は高齢者介護の生活相談員をしていて勤務外でも緊急時の電話があれば時間にかかわらず、職場に行き救急車にのったり葬儀の手配をする必要があるため、電話相談に対応することが出来ません。
 そのため僕はココナラで悩み相談をしているですが電話相談という形はとれていませんしサービスとして出品はしていません。
 しかし、自分が吃音で中学3年~30歳頃まで苦しんだ経験もあり吃音で苦しまれているに何かお役に立てないかとも考えています。
 もし、「吃音があり電話をするのが苦痛だけど何とか克服したい」というご希望がありましたら、ココナラの悩み相談で問い合わせを下さい。


吃音の苦しみが社会に認知されその受け止め方が広がり、誰もが話すことに苦痛を感じないように、また良いコミュニケーションがうまれ人との繋がりが豊かになる社会を望みます。


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