わたしの経営理念策定方法

みなさんこんばんは！

　ブログ、「経営理念はなぜ大切？」につづきまして、私がコンサルティングにて一緒に経営理念を考えるときの方法をシェアさせていただきます。

　私の経営理念策定コンサルティングの特徴は、コーチングにより経営者様の想いをひきだし、文章としてまとめる事です。90分のセッション3回ほど完成するまでにかかります。という事は、最低3日かかります。　

先ずは、昨日もnoteに書いた、あなたのお墓にもし書いてもらうなら何とかいてほしいですか？　”（あなたの名前）、ｘｘした日本の男（女）ここに眠る”　　　　から、経営者のしたいことを掘り下げます。

　そして、なぜそのビジネスを始めたのかを考えます。　　でも、ここでは通常行っている業務が頭に入っているので、”お客様が喜んでほしいから”　などという一般的な答えしか実は出てこないことが多いんです。

　なので、次に考えるのが、SWOTです。現状のビジネスにおいての強み、弱み、機会、脅威について、経営者様と書き出していきます。

　意外とみなさん自分のビジネスを第三者的に評価してもらっていないですよね。他の同業他社ではやっていないこと、こだわっていること、強いところをつなげていくと、その想いがストーリーになって出てきます。

　心の中の思いがいつの間にかビジネスに反映し、こだわりになって出てきます。また、強いところは得意なところ、そしてそれはその人の使命ともつながっていると思います。

　　”強み”って、他の人が”大変だなー”と思うところをすごく努力してやっていることです。でも、その人は好きだから”強み”だとはあまり気が付かない。　なんていう事が良くあります。

　　他にもマーケティングの5P についての特徴も書き出します。Product, Price, Place(Domain) , Promotion, Partner(People) 。モノやサービスの商品性なのか、価格なのか、その場所なのか、プロモーションなのか、パートナーなのか。どこに特徴がありそのこだわりや想いがあるかを引き出します。

　そして、その人がなぜその事業を始めたのか？　のストーリーも再度お聞きし、書き出します。前の職場で苦労したこと、お金や家族に苦労したこと、業界の理不尽なところを変えたい！という思いなどなど。　こんな仕事をしているなんて、昔は考えもつかなかった！など、その人のストーリーを書き出します。

　その次に、理想の世界を語ってもらいます。　みなさん自分らしく生きられる世界、共感を持った人が集まる世界を想像される方が多いと思います。　

　どのような世界を作りたいか、なぜそのような世界を作りたいか、その世界を作り出すためみその会社はどのような価値を提供できるか。

　事業が変わっても、経営理念は変わりません。なぜかというと、経営理念はその会社が作りだしたい世界だからです。

タニタさんは、体重計など健康を維持するためのはかり製造販売から始まり、「フィッツミー」、「タニタ食堂」など新たな業種にチャレンジしています。

　はかりは、製造業という業種ですよね。フィッツミーはフィットネス事業。

タニタ食堂は飲食業です。全く違う業種にチャレンジしています。

　　タニタ様の経営理念を見てみると、

　健康のための習慣を提供し、幸せを感じられる社会を実現していくのがタニタの思いです。

　健康なものを食べてフィットネスに通って体重計で健康チェック！どれも健康の為の習慣。製造業、フィットネス事業、飲食業と分けるとつながらないものが経営理念ではばっちりつながっています。

　タニタさんも、はかりにばかり焦点を絞っていたら、はかり製造業以上の需要は見つけられなかったかもしれませんが、フィットネスや飲食業に想いを伸ばしていったことが成功につながっていますよね。

　ですので、今うまくいっている事業を見直すことで経営理念を策定してしまい、事業を狭めることはとても危険だと思います。

　あくまでも経営者の想いがどこにあるのかを見つけ出し、その想いを経営理念に記すことが重要と考えます。

　そして、その理想の世界を達成するための方針、中期的に何を世の中に提供していくかを、経営基本方針として策定することを一緒に行っております。

　私の経営理念策定サポートでは、　①”経営理念”　と　②その想いを文章で表し、③”経営基本方針”を中期的に策定する、この3つを経営者様と一緒に作ります。

　通常、90分のコンサルティング（またはコーチング）を2から3回繰り返すことにより策定します。90分1回でできることはまずないですね。それと、経営者様と主要メンバー様で一度話し合う時間を取ってもらっています。

　一度文章は寝かせて、別の人たちとも話し合いきちんと伝わるかを確認し、最終的に決定　というステップを取ります。

　経営者様からは話を聞きながら話を言葉にまとめているとき、良く的確な文章が出てきてすごい！　っていわれます。でも実は裏があって、それはコーチングにより経営者さんがぽろっと言ったことをただ単に拾っているだけなんですよ！

　そして、その言葉と経営者様の思いがばっちりあった時、鳥肌が立つような感動が得られるんです！