日本の問題点 幸福度ランキング62位をどう上げるか?

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 みなさん、こんにちは!
先日コンサルタント養成講座OB会にて、日本の問題点についてグループディスカッションを行いました。
 そこで私たちのグループが問題点として挙げたのが、日本の幸福度が低い事。

 World happiness report 2020 では、日本の世界幸福度ランキングは62位です。
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 上位は北欧の国が並んでいますね。

 私は北欧の会社の日本現地法人にて働いていますが、北欧の人々の特徴は、自由な事、勉強を良くすること、リラックスしていること、お互いの信頼関係が高い事です。たとえばスウェーデンの国民は、お互いを尊重し信じます。コロナ対策について大きな規制をかけないのは、個人を尊重し、お互いが対策をしていくことを尊重しているからとスウェーデン人に聞きました。

 幸福度と関連するのが教育だという仮説を立てました。なぜなら、北欧は福祉制度が発達していますが、同時に教育制度も発達しているからです。
日本人は勤勉だとの海外からの評判はありますが、社会人になってから勉強をする時間や機会は海外に比べ大変低くなっています。

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 また、日本の企業の能力開発費は欧米諸国に比べ吐出して低くなっており、欧米諸国の10分の1程度といわれています。 ちなみに日本の企業が教育にかけるお金が少ないという事は、特に企業で学ぶことを大きな目的としている中国人やアジア人からすると、魅力が無い企業と映ります。

 アメリカとヨーロッパの会社で働いた経験からすると、日本人は終身雇用という前提があるために、企業も個人の能力開発にあまりお金をかけず、設備への投資が多いですよね。仕事はOJTで学べ、個人で勉強するよりも、仕事を頑張れ という雰囲気が出ている場合が多いと思います。勉強を始めると、逆に転職でもする気なのかな?なんて考えられてしまう事もあるぐらいです。

 その結果として、ホワイトカラーの生産性が先進国19か国で最低であったり、世界デジタル競争力が世界で23位とかなり低かったりという結果が出ていると考えます。

 幸福度の中で大切なのは、お金、福祉、健康、自由度、寛容さ などがありますが、教育はすべての分野に関わってきます。

 例えば社会人になってから会社でも個人でも勉強していないために、世界や社会の速い流れについていけません。日本のデジタルリテラシーは吐出して低いのですが、そのためデジタル競争力も上がらず、ホワイトカラーの生産率も低いままです。

 実際、欧米では、かなり年配の人まで自分でパソコンやスマホを使い、中小企業でもIT化が進んでいました。

 また、企業の体系も製造業からサービス業がメインになり、ダイバーシティを有利に使っていく、得意を引き出す組織体系に変わっていくことができていません。

 ヒエラルキー型、上司からの指示待ち型から、セルフマネジメント型になり、現場で個々が判断をしながら仕事を進めて行く必要があります。

 そのためにはお互いを信じる信頼の構築が必要ですが、それには学習は重要です。他の人に対して寛容であることは、本を読むことやセミナーを受ける事で学ぶことができます。いかに考えの違う人や行動パターンが違う人を受け入れられるかという事について、勉強していくことは大切なことだと思います。

 また、社会の学習意欲が上がり教育レベルが上がることによりお互いを信じる事にもつながります。

 先日、娘に言われたことにハッとしたことがあります。小中高と、画一的な教育をしてきて、大学になって急に強みや得意な事など聞かれても、そんな教育されてこなかったって。

 企業はいまやダイバーシティーを受け入れ、それぞれの強みをいかに引き出すか、弱みは支えていくかという事を、社内でも社会でも行おうとしているのに、小中高とはそのような教育になっていません。

 また、前述の通り、社会人になると、企業も個人も勉強の機会を持たずにいます。

 結論といたしましては、”やはり、教育”です。教育制度の変更や社会人になってからも教育を受けられるシステムや考え方の変更をすることにより、日本はより幸福度の高い国になると考えます。 

 稲盛和夫さんは、心。に、人生の目的は、こころを高める事、人間性を高める事 と書いています。日本は失われた30年の間、あまり挑戦をせず、殻に閉じこもっていないでしょうか?

 人間性を高めるためには見聞を広め、他の人にいかに役に立つかたゆまぬ努力をする必要があると思います。

 社会や時代の変化に合わせた教育体制の確立と社会人になっても新しいことに対する勉強が必要であり、それによる信頼関係の構築、他の人を受け入れるという許容力が生まれ、自分だけでなく他の人の幸せもより受け入れられる新しい社会への変革が生まれるのではないかと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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