新人さんのやる気は不安定

記事
ビジネス・マーケティング
新人さんが入っても長続きせず退職してしまい、人材が定着しない。

こんな悪循環がある組織は少なくありません。そうするとその指導を担当していたトレーナーや周りの先輩社員の中から

「あの人はやる気が無いんじゃないか?」なんて声が聞こえてくることがあります。実際そういうこともあるとは思いますが、本当にそうなのかどうかは考えものです。次々と退職者を出てしまう場合には、退職した人よりも受け入れ側に原因がある可能性を疑いましょう。特に目標設定を誤っている場合はどんな人であってもやる気を失わせてしまう確率が跳ね上がります。

そのようなことが無い職場であっても未来永劫安泰だとは限りません。入ってくる人はみんな違う個性を持っています。一緒に働くことになった新しい仲間に慣れてもらい、早く戦力化することが私たちに課せられたテーマです。新人さんが早々にやる気を失ってしまう仕組みについては理解をしておく必要があります。

さて、新人さんは果たして最初からやる気が無かったのでしょうか?中にはそういう人もいるかもしれませんが、多くの人は、最初はやる気に満ちて入って来ます。でもやっていくうちにだんだんとやる気が萎んでしまうのです。あったはずのやる気が失われてしまうのはなぜでしょうか?目標の見える化の本題に入る前に、新人さんがやる気を失ってしまう構造について理解を深めましょう。

新しい職場の人間関係になじめずに自信を失ってしまうことは代表的なパターンです。職場の人間関係に問題を抱えていたり、あるいは忙しくてストレスがかかっている状況であったりすると、新しく入った人にとっては溶け込みにくい空気に直面することになります。

実はもともと人間関係の良い職場でもこれは起こり得ます。仲が良すぎて新しい人が入る隙が無いというパターンです。べテラン同士であれば阿吽の呼吸があったり、業界用語や社内用語で効率よく仕事が進みます。慣れた人たちにとってはそれはとても楽なのですが、新しい人にとっては「実力の差を見せつけられる」ことでしかありません。

こうして「壁」や「疎外感」を感じ、これを放置していると「自分は必要とされていないのではないか?」という心境に至ってしまうのです。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す