PDCAサイクル

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ビジネス・マーケティング
まずは最もポピュラーなPDCAサイクルからです。これはほとんどの方がご存じだと思います。

念のため各フェーズの説明をします。
1. PLAN(計画):従来の予測や見込みから計画を作成するフェーズ
2. DO(実行):計画を実行するフェーズ
3. CHECK(評価):実行した結果について良かったのか良くなかったのかの評価をするフェーズ
また1サイクル内だけではなく、中長期的な方向性とのずれが生じていないかどうかも評価して必要な修正を加えるフェーズでもあります。
4. ACT(改善):実行したものが計画通りではなくなったり新たな成果が求められ足りした場合、これまでのやり方などを修正し、より良い成果を出すことを目指すフェーズ

一巡したらまた計画に戻って次の計画策定に移り、螺旋状に向上するスパイラルアップを目指します。最も普及しており、実際に導入している企業、団体も非常に多いので理解もしやすいですね。ISOなどのマネジメントシステムの管理にもこのPDCAサイクルとを取り入れていますので「知らない」では済まされません。

PDCAサイクルの課題としては計画から実行まで時間がかかることがあります。特にISOなどのマネジメントシステムでは半年から1年でサイクルを回すため、急激な変化への対応が遅れるなどの問題点も指摘されています。また最初の計画通りに進めることを前提とした作りとなりがちで状況の変化に弱いところがあります。日本では主流のこのやり方も海外企業では別のサイクルに切り替えっており、日本企業の国際競争力の足を引っ張っているとの見方もあります。ただし長期のプロジェクトなどでは有効なフレームワークですので、時代遅れだと評価することは適切ではありません。毎年同様の仕事を繰り返すようなスタイルに向くため安定した業界では充分に機能します。

マイナーチェンジ版ともいえるDCPAサイクルというものもあります。内容は同じですがDO(実行)から入るため素早い行動が可能です。ただし実行から入ってその判断が誤っていた場合のロスが生じますので時間と費用が掛かるようなものに適用するにはリスクがあると言えます。


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