知ってるつもり?

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他所から知識や情報を持ってきて、知っているつもりになって得意になっていても、使うことができなければ意味がありません。それは多分、頭痛薬を買ってきたけでは頭痛が和らぐことがないのと同じことです。

知識や情報が上辺だけのものではなく自然な形で態度となって現れるには、それを繰り返して身に付けなければなりません。知識や情報は正しく使ってナンボ。頭痛薬の服用方法を間違えると、効かないだけならまだしも有害なこともあります。

特に近頃は「知っていること」の価値はどんどん低下しています。大抵の情報はスマホで調べればすぐ出てきます。獲得した情報を生活や仕事の中でどう実践しているかが問われます。薬は服用方法に従って飲めば効きますが、私達が知識や情報を使うには練習するしかありません。では練習はどのように考えれば良いのでしょうか?

長野市出身で自転車競技選手である宮澤崇史さんは強くなるために必要なこととして、本番同様の練習をすること。そしてその前提となる基礎力はひたすら時間を使って反復練習をするしかないということを言っています。

90分で試合をする競技であれば、90分で実力を出し切るために90分を全力でトレーニングします。長い時間をかけて練習すれば良いというものではなく、長時間のペースを体が覚えてしまうようでは本番で力を出しきれない。

ただし、本番で実力を出すためにはそもそもの基礎力が必要。その基礎力を身につけるためには反復練習しかない。体が勝手に動くようになるまでやる。基礎と応用では練習の考え方が全く違うというわけです。

そこを無視して「見たから分かる。」「数回経験したから分かる。」というのは傲慢ですし、仮に本当に理解できていたとしたならば、その情報は誰でもすぐにできる程度の浅いものでしかないということです。
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