新人教育トレーナー研修029

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ビジネス・マーケティング
人の成長について私達が理解しておかなければならないことが4つありました。
・成長は一直線ではないこと
・必ず伸び悩むときがあること
・変化は苦痛や不安を伴うこと
・成長は少しずつ起こるが、将来大きな差になること
この観点からトレーナーの役割を整理します。

①悩みに寄り添うこと これは共感力です。
 自分はできている、分かっているから相手も同じだというのは傲慢や思いやりの欠如と言っても過言ではありません。トレーニーが私たちと同じ場所でつまずくとも限りません。どこが悩みのポイントなのかを相手の立場になって考え、共感していくことはトレーナーに不可欠です。共感してくれる人のことを私達は信頼します。そして信頼関係があるほど、言葉も理解しやすくまた腑に落ちやすくなります。指導効果も上がるということです。ただし一緒に悩むのとは違います。指導する立場の人間は道筋を示すことが役割です。

②その仕事の先輩として道筋を示すこと
 トレーニーが年上のこともあると思います。また他社での経験者かもしれません。トレーナーとしての経験が浅いと、ここで「自分がトレーナーで良いのだろうか?」と立ち止まってしまうこともあります。しかし新しく入ってきた仲間にはこの会社での先輩としてまずはここでの基本を覚えてもらうことが大切です。会社から任された以上は毅然とした態度で指導してください。しかし一方で忘れてはならないことは先輩だから偉いということではありません。どんな相手でも個性のある一人に人間としてリスペクトを忘れないようにしながら、指導すべきことは指導する。この割り切りをしていきましょう。

③焦らず我慢すること先輩として道筋を示すこと
 トレーニーが順調に成長しているときはトレーナーは楽です。しかし誰でも必ず壁にぶつかります。そのような時に焦ったりして「この前も言ったよね?」「何度言えばわかるんだ!」と思うのは感情論では理解します。そして「自分でやった方が早い。」「自分でやる方が楽だ。」とついつい手を出してしまってトレーニーの成長のチャンスを奪ってしまうことがあります。でも伸び悩みは成長過程の一部です。焦ってプレッシャーを与えても人は成長しません。

④困った時には盾になること
 それでもトレーニーが失敗してしまうことはあります。そんな時にはトレーナーが一緒に謝ったり、対応したりします。トレーニーを責めるのではなく、あくまでも共同で責任を負うということです。そんなふうにいうと重い話に聞こえてしまうかもしれません。これはトレーニーとの信頼関係のためだと割り切ってください。そしてそもそも新しく入社したばかりのトレーニーにとんでもなく重い責任がある仕事はさせていないはずです。何かミスが起きてもトレーナーのキャリアに大きな傷がつくことがありません。トレーニーとの信頼関係を作る方がよほど大きな価値があることです。


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