人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力（前編）

「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」稲盛和夫 (京セラ創業者)

　稲盛氏の掲げる3つの要素が揃わなければ、「あの人は頑張った」と認めてもらえるような結果は残せないということは多くの人が直感的にも理解できるものだと思います。

　ここで注目すべきは順番にあると思います。算数的に言えば乗算の、いわゆるかける数とかけられる数の順番が入れ替わったも積は同じです。しかし仕事においてはそうではありません。稲盛氏はまず考え方、次に熱意、そして最後に能力を上げています。この順番には意味があるように私には感じられます。

　“能力(スキル)”が先行すると、時に人の気持ちを顧みない仕事をして支持が得られないことが多々あります。また強い“熱意”を持って仕事に取り組む人でも思考プロセスが整然としていなければ空回りや混乱の原因となり、暑苦しいだけの人になってしまいがちです。そこで“考え方”を優先しているのだと思います。

（明日に続きます）

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