今日は認知症者のおむつ内での尿・便失禁について説明をします。
入院している認知症者ではよく便こねや、おむつ内の尿失禁をしたときにおむつをずらしてしまうなど、よく起こりえますよね。
それはなぜでしょうか。
一つ目の要因として、おむつ内に尿や便失禁をしたことによる不快感があるといえます。
認知機能が低下している分、我慢をすることや正確に看護師にコールボタンを押して伝えることが難しいのかもしれません。不快感を感じる部位が敏感になっているのかも…
おむつ内排泄はトイレで行う爽快感はあったでしょうか。
認知症となっても、快の感情・不快の感情というものは最後まで残されるといわれています。
この不快感からおむつをいじっているのかもしれません。
また、恥ずかしさ・羞恥心から自己にて片付けようとしているのかもしれません。
認知症となる前は、当然トイレで排泄を行っていたことでしょう。
私たち看護師にとって、患者に対するおむつ介助というものはごく普通の介助に思えます。
しかし、認知症者本人にとってはおむつ介助というのは大きな羞恥行為ともいえるのです。
「早く恥ずかしいから隠したい」「どうにかしたい」よいうような気持ちを汲み取っていくことが大切といえます。
ではこれらの行動に対してどうすればよいでしょうか。
・まずは排泄に対しての習慣化をしてみましょう。
その患者は絶対におむつじゃなければ対応できないでしょうか。
ポータブルトイレではだめでしょうか。
いつも排尿・排便をする時間帯や寝る前などに排泄介助を行い、可能な限り以前の生活に近づけた対応をしていくことが重要です。
・おむつ介助時の時間はどうでしょうか。
病院や施設勤務では、おむつ介助をする時間が時間ごとに決まっていることが多いと思います。大体2-3時間ごとでしょうかね。
ですが、頻回に少しずつ尿がでる患者なのかもしれません。便が出たらすぐに気になるのかもしれません。
このような時には時間毎に限らず、排泄をしたらすぐに介助をして爽快感を与えることができるように心がけましょう。
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