不幸になりたい人達

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「幸せになりたい」という気持ちとは裏腹に深層心理で「不幸」を望んでいる人達がいます。

今日は、そんな「不幸になりたい人の心理」について解説していきます。

1.自己イメージ


人はみんな「自分はこういう人間」という自己イメージをもっています。

「私は周囲の人に好かれる」という自己イメージをもっている人は、人に好かれるための行動をとることができます。

なぜなら、人に好かれる自信があるから

「相手に拒絶されないだろう」と分かっているので、挨拶したり、差し入れをあげたり、人に好かれるための行動を自然にとることができるのです。

逆に「周囲の人に嫌われる私」という自己イメージを持っている人は、人から好かれるための行動をとることができません。

「何しても、どうせ嫌われるから」と思い込んでいるからです。

相手から拒絶されるかもしれないという不安があると、そもそも人に対して何かしてあげるという行動がとれなくなってしまいます。

そのため、人と距離をとるような生き方をしてしまい、「人に嫌われる私」という自己イメージの通りの生き方になります。

人は自己イメージ通りの行動、生き方しかできないのです

「男性から愛され、大切にされる私」という自己イメージをもっている女性Aさんがいるとします。

Aさんは男性から尽くされ、大切にされることに対し「いつもありがとう」「嬉しいよ」と素直に男性からの思いを受け止めることができます。

なぜなら、「男性に愛され、大切にされる私」という自分のイメージ通りで違和感がないからです。

Aさんは男性から浮気をされるとすぐに男性と別れることを決断することができます。

Aさんは「男性から愛され、大切にされる私」という自己イメージがあるので、その自己イメージを壊すような男性と一緒にいる自分が許せないからです。

愛され、大切にされる私という自己イメージを守るための行動をとれるのです。

反対に「男性から雑に扱われやすい私」という自己イメージをもっている女性をBさんとします。

Bさんは男性から愛され、大切にされると、ムズムズしてきます。「私はそんな大した女じゃないのに」という自己イメージがあるので、大切にされることに違和感や抵抗感があるからです。

その結果「この男、裏があるんじゃないか」と疑ってしまったり、「この男、見る目ないな」と冷めてしまったりします。

Bさんは「自分を大切にしてくる男はいない」と思っているので、素直に「ありがとう」と受け取ることができません。

もし、男性から大切にされることがあっても「無理しなくて良いから」「そこまでしなくて良いよ」と言ってしまうようになります。

Bさんは「男性から雑に扱われやすい私」という自己イメージを守るために動いてしまうようになるのです。

本人に自覚がないパターンもかなり多いですが、深層心理で大切にしてくれる男性を受け入れることができない心理状態なのです。


2. 不幸になりたい人の心理


深層心理で「不幸を望んでしまっている人」というのも、このBさんと同じです。

自己イメージで「私は不幸な人間だ」と思っているため、「幸せになれる選択肢」があっても無意識に見ないようにしてしまいます。

幸せになれる選択肢を選ぶ自分を想像すると、「らしくない」という抵抗感を感じるからです。

なので、どんなに手を差し伸べてくれる人がいても、その手を振りほどいて、あえて不幸になるような道を歩んでしまうのです。

世の中にはこのように「幸せになるための行動」をとることができない人が多々います。

口では「幸せになりたい」と言っていても、無意識下で幸せになることを避けているのです。

でも、不幸を望んでいる人達は「やっぱり私って不幸だな」と感じることで、自己イメージを守れて安心できる部分もあります。

全然想像していなかった「幸せな未来」よりも、「やっぱり私の思ったとおり」と予想できる「不幸な未来」に辿りついた方が気持ちが楽なんですね。

3. 幸せすらも、あえて壊したい心理


人は「大きな変化」に対し、精神的な負荷がかかります。

それが良いことであっても「変化」に適応するまでは大きなストレスになるのです。

「私は不幸な人間」だと思っている人がいかにも幸せな状況になると、どうすると思いますか?

初期の段階は、まず大きな不安に襲われるようになります。

自己イメージから外れているという違和感から「この幸せは長くは続かない」「いつこの幸せは壊れるのだろう」という不安に襲われます。

嬉しい側面よりも否定的な側面に目を向けたくなってしまうのです。

それでも「幸せな生活」が続くとどうなると思いますか?

答えは「新しい刺激を求め出す」です。

あえて、大切にしてくれる男性に喧嘩をふっかけたり、わがままを言って試したり、浮気をしてしまったり、などなど。

幸せになっている自分というのが、どうも「合わない」「つまらない」と思ってしまいやすく、自分から関係を壊すようなことをしてしまいます。

恋愛でも、人生全般でも、自滅行為をしやすい、ということですね。
自己イメージを守るために、あとあと傷つくような行動を平気でとってしまうのです。

それで、相手が離れていったら

「やっぱり、私って不幸にしかならない」

「そもそも、この幸せは長く続かないと思ってたし」

と自身で予想していた答えに辿りつきます。

苦しさはあるものの、「予想通りの結果」にホッとする気持ちも持ちます。

4. 自己イメージが変わるきっかけ

「自己イメージ=その人の生き方」になります。

本来、自分ですら自己イメージを変えるのは、かなり難しいです。

人生で1、2位を争う位のショックな出来事や大きなイベントがない限り、自己イメージを変えることは難しいと思っていた方が良いです。

それほど大きな経験をできれば「絶対に、生き方変えてやる」と思えるきっかけになります。(一方でそのまま、塞ぎ込む人も多いですが)

5. 他者の自己イメージを変える方法

他者の自己イメージを変えるには、コツがあります。

例えば、「俺は冷たい人間」と思っている彼氏。

「彼氏の自己イメージを変えたい」と思うのであれば、彼女ができる行動は下記になります。

①彼の「自己イメージと反対の部分」について、長年にかけて言い続ける(「○○って、こんな優しいところがあるよね」「○○は自分のこと、冷めた人間っていうけど、私は○○の□□な部分を見て、全然冷たい人ではないなっていつも思うよ」など)

②彼が自己イメージ通りの行動をとったら、「○○らしくないね、どうしたの?理由があったの?」と、いかにも驚いたような発言をする

③できれば、家族や友達など彼の周囲の人にも①②を行ってもらってください。彼にとって親しい人達が彼に対して長年をかけて①②を行うほど、彼の自己イメージは上書きされます。


「愛される価値がないと思っている彼女」の自己イメージも上記①②③の方法で変えることができます。

※それまで彼女は何度も幸せを壊そうとしてくるので、根気が必要です※
※また、自己イメージを変えるまでには年単位で時間もかかります※

それほど強い思いがなければ、他者の自己イメージを変えようとするのは難しいので、そもそも変えようとしない方が良いです。

今の自己イメージを持っているそのままの相手を受け入れる、受け入れる事ができないのであれば離れるというのも賢明な選択肢の1つだと思います。

































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