随分前にご質問頂いた内容で、
もうご覧になっていないかもしれませんが…
この場に自分のケースで恐縮ながら公開させて頂きます。
自分がプロになった時代には、台本に通し番号も無く、
OAされた後には、貰ったり、売られたりもしていました。
【注意】今は絶対にNG。契約解除や損害賠償に発展します。
台本は、声優にとって特別なものだと思っています。
自分の出演した台本は今も全て手元にあり、
1冊たりとも手放したり無くしたりしていません。
そんな台本に、いったい何を「書き込む」のか…。
これを言うと所属していたプロダクションがバレますが(笑)
自分は最初、石塚運昇さんに教わりました。
(実際に使用した台本も戴いて、勉強させて頂きました)
運昇さんの場合、色は赤のみ。
自分のセリフにビッとシンプルに線を引いて、
所々にタイム(秒数)、あとはおそらくディレクション(
(演出)の内容がメモ程度に書かれている感じでした。
線の引き方はそのままパクりましたが、
自分の場合、現場では全く対応できませんでした…。
覚えが悪いんです(笑)
現場は時間がタイトに進んでいくので、
試行錯誤している時間は殆どありません。
未消化の質問や考えを、とにかく台本に書きまくりました。
そうしないと芝居が小さくなり悪循環に陥っていったからです。
そうして行き着いた自分なりの答え(?)ですが、、、
・色は3色ボールペン(黒)(赤)(青)
・赤は、事前に自分のセリフ(ガヤ・モブ含む)に引く。
・黒は、タイムや事前の自分のプランなどを書き込み、
当日はテスト時のマイクの位置をメモ。
・青は、当日現場での指示や変更点、別録りなどをチェックする。
とにかく、一目見て考えずに何か分かる、これが重要です。
自分がゲスト主役や、レギュラーの「当番回」の時の書き込み方は尋常ではありませんでしたね…。(台本から気負いがヒシヒシと伝わるw)
ちなみに、マイクは3本の場合、
「R」(右)、「L」(左)、「C」(センター)、
4本の場合はセンターを、
「CR」(センター右)、「CL」(センター左)としていました。
とまあ、大体こんな感じでしょうか。
あと、あるとすると、香盤表(キャスト一覧)で共演者の漢字にフリガナを振ったりとか(笑)
失礼ながら、つい名前が出てこなかったり、
先輩か後輩かも分からなくなることがあったので…。
ですが、台本にどう書き込むかは、本当に人によります。
蛍光ペンを使う人もいますし、付箋を使う人もいますので。
瞬発力が常に求められますので、
「見て直ぐに分かる様にする」ことは共通している様に思います。
では!