5分で読めるちょっとした小説創作のコツ番外編~●●映画を観よう~

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コラム
「3分で読めるちょっとした小説創作のコツ」とは?
※※これは小説を書き始めたばかりの初心者さんに向けたtipsを短くまとめた記事です。(シリーズ化が目標ですが果たして続くのか)※※
ルールと言う程ではないけれど「これを意識して書くと小説っぽくなるぞ」というようなことばかりになる予定……

なんですが、今回は5分にした上に番外編。

小説をただ書き続けていても、本当にこれは面白いのか、文章が人に通じるのか……なんて悩みが出てくることもありますよね。

そんな時には、一息ついて、映画を観ましょう。

でもただ「観る」だけじゃありません。「分析」しましょう

たくさんの種類の映画を観よう。そして分析しよう。


もちろん、まずは自分の好きな映画を観るのをお勧めします。
でも、行き詰っている小説のことを考えるなら、見終わって「あー面白かった!」だけではだめです。

語りましょう。

自分の中で「この映画の何がそんなに面白かったか?」をしっかりまとめましょう。
キャラクターでしょうか?ストーリーの展開でしょうか?伏線の張り方でしょうか?
SNSやブログに書くのもいいです。それこそ小説のキャラに語らせるのでもいいです。
「面白かった」理由を言語化できるようになりましょう。

言語化できる→文章に出来る→キャラのその時の心情や動作を書けるようになる

ただ漠然と映画を消費するのではなく、教材として見ましょう。
これは自分自身の感性を磨くのにも良い方法です。

時間があったら、「面白くない映画」「自分的にはそうでもないのだけど、めちゃくちゃ世間に受けた映画」も観るのをお勧めします。

そして「自分の好きな映画」と何が違うのか、きちんと分析して、これも「言語化」しましょう。

例えば、「面白くない映画」。

Q、なんで面白くなかったんでしょう。
A、キャラクターの台詞がクサイ。展開が遅い。ストーリーがむちゃくちゃ。Q、むちゃくちゃって、どうむちゃくちゃなの?
A、突然、全知全能の新キャラが出てきてヒロインを寝取ったり、主役を酷くなじってた仲間が、ラストにはよいしょしたりしてさー
Q、それのなにがだめなの?
A、ご都合展開すぎるでしょ。全知全能のキャラがいる伏線もなかったし。主役を嫌ってたやつが、一転した態度を取るようになるイベントもなかったし。
Q、へー、じゃあ、どうすれば「面白い映画」になったかな?
はい。この最後の問いにきちんと答えられるか、そしてそのように改善して、本当に「面白くなるか」を想像してみるのも、「面白い小説を書く」感性を磨く訓練になります。
途中にある「それのなにがだめなの?」という問いにも、きちんと答えられるようになるといいです。
「だめだ」とわかっていれば、自分の小説でそういう展開は書かなくなります。

そして「自分的にはそうでもないのだけど、めちゃくちゃ世間に受けた映画」

「何が面白いのか全然わかんない」

そう言い切ってしまうのは簡単です。
でも理由なく世間に受ける映画は今のご時世、ない、と言っても過言ではありません。

例えば、本当にストーリーが平凡なのに「大絶賛!」とか言われて毎日のようにテレビで持ち上げられている映画があるとしましょう。
いろいろ人の感想を調べていくと、なぜ受けているかなんとなく分かりました。

映画のバックに大きな組織がついていて、宣伝にめちゃくちゃ金をかけていたようです。
一見「結局、映画そのものの力じゃないじゃん!映画は面白くないってことでしょ!」で終わりそうなオチですが、これに気づくことも重要なんです。
「現実を知る」ということは、リアルな小説を書くために必要です。
物事のほとんどには理由があって、それに基づいた結果が生まれます。
これを知ることで「大衆を動かす力を持った人間」のやり方を学べるわけで、その人の言動なんかをストックしておけば、めちゃくちゃ濃いけど妙にリアルなキャラが作れたりするかもしれません。
知識が創作の何に繋がるかはわかりません。一般的には無駄知識と言われるようなものも、創作する人間にはあった方がいいです。

ほかにも、面白そうに宣伝できていたのは、CMの台詞のチョイスや絶賛している人の話術が上手いからでは?なんて分析してみるのもいいでしょう。

もしかしたら、実はその映画は本当に、自分とは違う層の人間の共感を呼んでいるからヒットしていた、というのも分かるかもしれません。

今回のまとめ


誰かの作品を、「面白くない!」「自分には合わない!」「周りの人が何で面白いと言っているか理解できない!」と言い切ってしまうのは簡単です。
自分の好きなモノだけ見続けるのも、精神安定上いいと思います。

でも自分も何かを創作している立場なら、

自分がそう思うのは、感じるのは、なぜなの?

という問いを常に持ちながら、いろんなタイプの創作物をたくさん摂取するのをお勧めします。




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