小説を書く時のお役立ちサイトのご紹介「用例.jp」

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こんにちは、鴨なんばんです。

今回は小説を書く時に役立つサイト「用例.jp」をささっとご紹介します。

※※ここにURLを張ることはできないので気になる方は
用例.jp
で検索してみてください。※※

「用例.jp」とは

用例.jpはその名の通り、言葉の用例をいくつか示してくれるサイトです。
例えば小説を書いている時に

「この言葉はこういう使い方でいいんだっけ?」
「こういう時にこの単語を使っていいんだっけ?」
「この感覚的な表現で、大多数の人に私が言いたいことがちゃんと伝わるだろうか?」

と不安になったら、用例.jpで検索してみるといいでしょう。

古典的な作家から最近の作家の文章まで、その単語を使っている一文が表示されます。

小説を書く時どう役立つのか


試しに、「むわっと」という擬音を調べてみます。

シチュエーションとしては……

「空気の籠った部屋」について書きたい私は、最初にこう書きました。


部屋は空気が籠ってむわっとしていた。

しかしふいに、

「むわっとする」というのは地の文として正しいのか?なんか軽くないか?口語っぽくないか?
会話で「なんか部屋がむわっとするー!」ならいいけど地の文でそれはどうなの?
むわっとした空気、とか言うのが正しいんじゃないか?読者にはその方が正しく伝わるんじゃないか?

と半ば強迫観念的に不安になった感じです。

というわけで用例.jpで「むわっと」を検索してみました。
検索結果はこんな感じ。

111111.png

ざっと見るとここには「むわっと」に対して「する」だけで続いている文章はない。
用例.jpは全ての本から引いてきているわけではないので、一概に間違っているとは言い切れません。

けれど、ほとんどの文章は
「むわっと」する「何か」つまり対象がある
(むわっと「匂い」が立ち込める、など)

もしくは

むわっと吹き出す
むわっと立ち上る

といった、何かが膨らんで、こう、ぶわっときた、的な印象が強くなる動詞が続いています。

そこで私は考えます。

こうしていくつか用例を読むと、この文章はいいな、とか、情景が浮かぶな、と思う文章は、「むわっとした匂い」とか「むわっとした空気」のほうかもしれない。
そもそも「籠ってむわっとしていた」という「って」が続くのも幼い感じがするし……。


などなど……そしてついに

(変更前)部屋は空気が籠ってむわっとしていた。
(変更後)むわっとした空気が、部屋に籠っていた。

と決めました。

……というような感じで、私は用例.jpのお世話になっています。

おわりに


繰り返しますが、用例.jpに同じ表現が「ない」からといって間違いではありません。網羅されていない書籍のほうが多いくらいですから、「間違っている」かを確認するのには向きません。

けれど、ぱっと検索して用例が見られるのは何かと便利です。

単語を調べていて、ふと、新しい言い回しに気づけたりもします。

たまに気になった単語を調べれば、同じ単語を使っているのに、こういう使い方だとカッコよくなるなあとか、ぜんぜん印象が違うなあと学ぶこともできます。

最近の作家と昔の作家の文体の違いを手軽に比べることもできるので、自分が良いと思う文章を突き詰めてみるのもいいでしょう。

おすすめのサイトです。

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鴨なんばんの添削サービスはこちら。


ただ文章を添削、校正するのではなく、どんな言い回しがほかにできるか、どうすればさらによい作品になるか、を考えたアドバイスをさせて頂いております。 

だいたいこんな感じの添削です。


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