安さを求める人や企業に、高品質高価格は難しい

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ビジネス・マーケティング
OSとか前提みたいなことです。そこがズレているのに、違う価値を通そうとするのは止めたほうがいいです。というか、やってもいいけど、無駄足か、失敗すると自尊心=この価格でこれだけやったのに・・・と疲れてしまうこともあるんじゃないかと。

今回は別にこの解決策を提示するわけではないですが、世界の認識が違うことで無駄な争いをしないって意味での話です。当然、僕は高品質高価格をやったほうがいいし、個人や小規模なところほど、量産で安くはまず体がもたないし、あとスキルになりづらく、さらに持続可能ではないのでおすすめしてません。

例外を挙げるなら、未経験とかやったことがないので経験のためですが、それも少しだけでいいでしょう。数回とかで。それで何か見えるならGOですが、ないならやはりきついと。できる例もあれど、マネし辛いのかなと。

前提やOSを見極めた方が良い

まずクライアントとか見込みのお客さんと接触します。リアルでもいいし、ネットでもいいと。募集していたりしますと。それを接触と言ってます。この時、その人がどういう人か、企業かを吟味すべきです。ということは何度も言っていますが、なぜか?

ここで案件の単価とか、仕事内容を見るのは当然なのですが、信頼できるAさんがXという仕事なのと、信頼できないBさんがXという仕事。同じXという仕事でも、誰が関わるかで意味が異なるからです。

これを理解できる人であれば、その発注側がどういうところかを気にするのですが、理解できない人はここで「X」という仕事しか見ないんですね。あなたはどうですか?

ここで、同じことを繰り返すという人は、Xという仕事が悪かったのだと原因帰属(原因が何にあるかと考えること)します。そういうこともありえますが、実際はBさんが発注するYでもZでも結局一緒なので、どんな仕事も汚染されている(笑)(言い方はひどいですがそうなります)ので、こちらも汚染されてしまうという感じですね。

1万歩くらい譲ってそういう「糞案件」みたいなものから学べることはあれど、まあ無理な話です。駄目なものは駄目という割り切りはやはり僕は大事だと思います。

この見極めが大事ではないという人は多分このエントリを読んでないと思いますが、見極めが常にうまくいくわけでもないのがこのご時世です。手前味噌かつ偉そうで恐縮ですが、僕ですらというところです。況や・・・って感じですね。

安く、格安、即レスみたいな世界観は僕は疎遠

こういう人や企業があるのは知ってます。例えば100円ショップってまさに量産型ですし、安い。HPの格安サービスとかもそうです。その存在を根こそぎ否定しないです。また100円ショップを使うこともありますから。

ただ、ここで分けてもらいたいのは、そういうサービスを出したいかと、やっていけるかってことです。冒頭にも書いたのですが、リソースが少ないところこそ、手軽に「安いからお願い」とかになるんですが、こういうパターンでうまくいくってことはあまりないのかなと。

安くはいいんですが、安いが価値だと、安いから頼む人が増えて、お客さんがそういう人になるんですよ。となると、100個売れて良かったのが、どんどん安くか、沢山やらないと維持できない。100個で限界なのに、150個とかってどうなると思いますか?一人でやっているなら、さらに50個の負担ででも、お金が増えるというか、単価は上がらないので、健康的な死というか、精神的な余裕がないと。

このあたりをもしかして笑う人がいるかもですが、余裕がない生活(時間でもお金でもなんでもいいですが、ここでは特に時間)って死んでます。リビングデッドってやつです。ゾンビですね。そこまで言わなくてもでなく、文字通りそうですから。

よって、安いサービスとか、とくに格安が個人事業では常にみかけますが、近寄らないと。即レスみたいなのも怖いですよね。急いでないし、あとそれが価値にされても困るというか。

もっと本質的に言いましょう。「それであなたは幸せですか?無理してないですか?頑張ってないですか?」と。そして「即レスというけど、1分以内に返信として(笑)、それ10人から来たら無理ですよね」「そして、そのレスってそんなに速くいるものなんですか?その仕事自体が即レス前提なのか、そしてその即レスして価値が上がるのか疑問です」というところです。

即レス主義者みたいな人が見たら、倒れそうな問いかけですが、即レスしたい人なんていないのではないかと。それが「価値」として見た人に届くのではないかという期待かなと。僕は無理しすぎているし、その人の健康が心配です。「書いているだけで、即レスって別に1ヶ月後」かもしれませんから、僕は知らないです(笑)

ここでそういう速いとか、速度の世界とか、安いとかって世界にいかないのがいいってことです。ぐっと引き込まれるかもしれませんが、その人達って、なんか疲れていて、不安で、もっとやらなきゃと。ミヒャエル・エンデの「モモ」でいえば、灰色の男たち後の世界で、みんな早く色々やっているんだけど、浮かない顔なんですよね。時間に追われるというか。

世界はそうじゃないんですよ。時間を追うなんて自分で思えばいいですよ、あと考えたならそれでいいのかなと。でもその考えとかやっていることって、誰かの受け売りそのままとか、誰かの考えなような気がします。どっかのビジネス書とか。別にそれを信条レベルで唱えるならいいのですが、そこまで本気でやる人いないからこそ、「疲れている」のに「報われない」なんて思っている世界観がここにあるなあと。

高単価とかはバラ色の世界ではなく

最後に、では、そうでない世界はあるかというとあるんですよ。単にお客さんや集まる人が違うってだけの世界です。外国とかってことでもない。日本であると。

見せ方でも変わるし、状況でも変わる。例えば、ギフトでは高いものを買うが、見栄もあるわけです。普段は安いものを食べているとか、あるあるです。そういう人だけでもないし、人は価値によって色々変わると。

HPに一文(笑、1円でなく)も出したくない人もいれば、100万円払ってもっと出したい人もいるかもしれない。このあたりは価値の話です。

ここで100万円の仕事が、0円の仕事より優れている保証はないんですよ。ただ、シンプルに100万円の仕事を出す人はそれなりに価値を求めるでしょう。けども、その分「人として扱ってくれる」というのが普通です。0円の世界はなぜか逆転していて「0円でそんなにやったのに、人として扱ってくれない」こともありえる(笑)理不尽ですがそんな感じです。

だからバラ色の世界というよりも、その分切磋琢磨や求められるのではないかなと。当然、スキルも増えるし、クライアントのためにもなりたいと思えると。そういう世界です。

だから、どっちかを選ぶというのは二元論で好きではないです。ただ、誤解してほしくないのは、格安の世界しかないのだとかは視野が狭いですし、高単価としないと駄目というのもちょっとなと。何において、高いか安いかも、そして即レスとかも解釈次第ですからね。そして、価値も色々です。

という意味で、自分の提供するものがあって、それがお客さんが欲しているとか価値と感じているのであれば、値付けもですし、その価値って何か今一度考えてみる。安いと思うなら上げてもいい。高いなら下げれば良い。面白いことに、結果は、その価値と価格に見合った人や企業が来るだけです。あまりに高いとか安いとかは疑われるのかもしれないくらいですかね。

最後は自分を信じるしかないです(笑)

そして、安い価値観の人に高い価値観を求めても、逆でもやはり合わないだけですから。そこは人を企業を見極める、どういう人かというのを「本質的」にですね、表層だけ見て考えても駄目ですから。そこをやっていくしかないのかなと。


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