言葉で考えが深まるなら変えたほうがいい

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ビジネス・マーケティング
例えば「差別化」という言葉です。
差別化という言葉を狩るわけではないですが、「◯◯化」という言葉は、今現状◯◯ではないものを、◯◯にしていく、という意味合いが強いわけです。

ビジネスにおいて、「コーヒー商品を新しく作るので、既存商品と差別化を行っていきたい」なんて言ってそうです。これは駄目とか悪いとかではなくて、では真意として、この発言者は何を伝えたいのか?ってことがポイントです。

「差別化」は何を意味したいのか?

ここで、この発言者の真意(差別化という言葉で表現したいこと)が、
1.既存と違うものを作れば良いと思ってる。またはアイデアがないけれど。
2.既存と違うものを作ることで、違う価値を提供したい
という2つある時どっちがふさわしいか?ということなんですよね。

正解はないんですが、1だと「差別化」「◯◯化」がゴールです。ゴールというか、それで終わるというか。就活であれば「内定がゴール」みたいな。2だと、差別化を手段として、その先を見ている。ここでいえば「違う価値」ということは、少なくとも既存商品の価値と、これから作るコーヒーは別であると。

さらにいえば、その違う価値がお客様に受け入れられるものでないと商売にはならないですが、一旦そこはおいておいて。

ここで言えるのは、就活で内定がゴールでもいいですが、一旦のゴールでしかなくて、内定もらったら終わりではないですよね?就活は終わりですが、そこで働いて次のゴールができるし、作らないと「ゴールしたので何もしない」となると。それはないわけですね。

上のコーヒー商品でいえば、差別化自体が目的となりやすいわけです。1ですね。なぜかというと「差別」「化」という言葉に引っ張られると。

今回の話はこれが問題ではないかということですね。

どうすればいいか?

シンプルに何をしたいかといえばいい、妙な言葉で省略しない、自分が考えた手垢感?のある言葉がいいかなと思います。

つまり、
・コーヒー商品では新しい物を作りたい、お客様に喜んでもらうためというところで、まだまだできると思う。酸味があるものが受け入れられるように、味で訴求してもいいし、まだ「事業者側」「専門家」=我々が知っているけど、消費者や生活者に知られてないものはないだろうか?それが即いけるわけではないが、やってみる価値はあるのではないか。
みたいなことですかね。

ここで「差別化」なんて使わなくてもいいと。
「差別化」を使うメリットがここではない(誤解を招くのと、発話者が自ら差別だけして終わるということですね)ので、違う言葉がいいんじゃないのかなというところでした。

当然、「差別化」で2の意味で使っていればいいのですが、人ってやはり言葉に引っ張られる。
1→2→更にお客様にとって価値となっているか。というところで、ステップか、解像度(具体から抽象まで)を見ていないと、今どこの位置か分からなくなるんですよね。

これが言葉遣いだけで変わるとはまあ思えないですが、言葉が変わらないとやはり思考も変わらないのかもと思ったところでした。

言葉→思考→アウトプットが変わる
もっといえば、言葉を変えれば、思考も変わり、アウトプットも変わるかもしれません。

真の意味で、差別化という言葉で伝えたいことがあってズレているとか、この言葉ではあまり共有ができない。そういう課題がないとここでの話は空振りかもしれませんし、実践しづらいはずです。

一方で課題感があったり、ここでは「差別化」という言葉の例ですが、他の言葉でも、何か適切に表してないならば大いに変更したり、伝わるように変えていくのがいいのかもというところでした。

なんで言葉の話になるかというと、ビジネスやアイデアは概念なので、それらを図解でもビジュアルでも、言葉でも伝えられるわけですが、多くは言葉で考えて伝える。そしてコミュニケーションも言葉ですから、汎用的に使えるかなと。そこで言葉にプラスで、イメージやビジュアルがあるというのが僕のイメージです。ビジュアルがあって言葉にするもありえますが、どれが伝わりやすいかは結構分からないです。相手次第というか。

概念を何かしら扱う以上言葉と仲良くなったほうが良いって感じですね。


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