実質0円と無料は「お金を払っている」という大きな違いがある

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ビジネス・マーケティング
ビジネスモデルの話です。

実質0円というからくり

これよく見るようになりましたよね。携帯電話がとか、プロバイダ料金がとか、とくに比較的長期数年契約で、割引をする状況で使われやすい言葉だと。

5000円の月額がかかっても、割引が年で3.6万円あるので、月あたり3000円マイナスになるので、実質2000円ですとかですよね。多くは1年目は「2000円」ですが、2年目からは「5000円」になります。当たり前ですが、企業はプロモーションとして広告としてやっているわけです。当然この割引のみで契約が続かないのであればマイナスです。(新卒への教育投資みたいな感じでもいいですよね)

なので、当然企業は馬鹿ではないので、その契約者一人あたりがどれくらい継続してくれるかというのをデータで持っているか、推測しているはずです。つまり、1年目で5000円を2000円にして、6割引いて提供しても、2年目、3年目、と年数が経てば元が取れるというわけです。プロバイダとか携帯料金の粗利知らないですが、設備投資とインフラ的なもので一定のコストはかかるけど、他はやりづらいはずかなと。なので粗利は高いと想定します。3割とか。であれば、5000円で1500円が得られるのが、2000円だと600円しか得られない。これで採算が取れるのは格安スマホとかのような気がするので、無理なんでしょうね。

だけども、1年目で体験してもらえればあとはいいぞと。仮に5年は契約するならいけるなら、それで割引でやると。このキャンペーンが消えないのは、そういう元が取れるのがあるからでしょう。一方で元が取れなくてもやるということもありえます。それは他に顧客がスイッチするのを防ぐか、こっちに来てもらうためですね。こういうところは泥臭い戦いですよね。

で、実質0円とは、2000円だったらそれが2000円OFFになるか、ポイントとして2000円得ることです。で、実際のお金として2000円を払うけど2000ポイント得るみたいなほうがお金の流れとしては適切です。ここで大事なのは、「お金を払った」→「その後得られる」→「其の上で実質0円」ということです。

無料とは?

無料はその「お金を払う」行為がありませんから、「お金払わない」→「得られる」というだけです。

お金を支払っているかどうかです。当たり前ですが、無料ってそういう意味ではかなり特殊なんですよね。

お金を払って使うのと、払わなくても使えるは想像以上に異なる

それがどうしたってことになるんですが、ここで全く意味が違う、お金を払うかどうかってことがめちゃくちゃ違うと。ここが今回の主張です。

まずお金を払うっていうのは、自分で考えればいいのですが、アプリに数百円払うことを「何も気にせず」出来る人もいれば、そうではない人もいる。僕は気にしますけどね。一方で、ラーメンなら何でも食べる人もいる。アプリより高そうですよね。これは価値観でしかないのですが、とはいえ共通として「自分が価値を感じるものにお金を払う」「価値のないものには払いたくない」真理はあるんじゃないかなと。

となると、アプリにお金を厭わない人もラーメンにはためらいが、逆にアプリにお金を払いたくない人でもラーメンにどんどんお金を出す人はいると。

そういう時に、お金を払ってもらうことでその人の価値診断にもなるのかなと。無料トライアルとか体験が意味がないわけではないですけどね。あれはtoB向けって感じがしますので。

お金を払ってもらって実質0円のほうが、実際の購買行動に近いので、だからこそ、払っている金額は変わらないとか、払っていることが購買したとまさに感じている。無料だとそれ払ってないので要するに「身銭を切ってない」からこそ、検討も適当だしあまり真剣に考えないのではないかと。

これそんな小さなことや心理だと思われる人はちょっとまずいと思っていて。なぜかというと、そういう心理や考えの蓄積がまさにマーケティングであり、お客さんが何を感じているか、というところになるからですね。上の例が良いかはおいておいて、そのような類のことを考えるのが嫌とか、面倒な人は全く向いてないわけですよね。多少なりとも面白いと思えないと、起業、副業なにかここではビジネス的なことはなかなか難しいよなと。

逆に少しでもなんか面白いとか、楽しいところが見えるならぜひ取り組んでみるといいのかなと。あなた独自の考え方があればあるほど面白いし、僕は読んでみたいし、聴いてみたいですから。
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