自主リサーチは好奇心が必須

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コラム
リサーチを仕事にする際に、どんな仕事でもいえそうですが、クライアントワークという依頼やお客さんの要望ありきのものが1つ。もう1つは、自主リサーチ、つまり誰かに言われなくてもやることが1つ。この2つがあるんじゃないかということです。

ここで、クライアントワークもそれをこなせる知見や経験がいるのは確かですが、一方で自主リサーチは好奇心がベースにあるかなと。

もっと大胆かつ乱暴にいえば、ライスワークはクライアントワークで、ライフワークは自主リサーチワークというか。最もこれは言い過ぎでもあるし、人によっては全く違うとか、混合・合成・統合みたいな形で混じっている人もいるかもしれません。

先回記事とは続いてないですが、近しい話でもあるかもしれません。
では、好奇心がないとリサーチはできないのか?

僕の答えは結構辛いというか、面白さはないだろうなあというところです。これをセンスとは言わなくて、才能でもなくて、単にその人の特性や興味じゃないかなと。つまり違う物差しがあればそれでよくて、リサーチはリサーチでもリサーチのものさしがあるというよりも、あるものさしがリサーチに使えるって感じですね。

ライスワークだけではしんどい

仕事をクライアントワークだといって割り切る、なぜかここではクライアントに貢献するとかでなく「割り切る」といういかにも辛い仕事になっているのがポイントですが、それではきついわけです。

自分がやりたいことができないから駄目というのは甘えかもしれませんが、一方で甘えでなくて、純粋にやりたいことは、ホビーとか、趣味とか、ライフワーク枠でしかやっちゃだめか?そんな法律も決まりもないですから、自分がやりたいことをやりつつ仕事にしている人が羨ましくみえるんじゃないか。

多くの詐欺、ラクして儲かる系も全てこの心理にあるんじゃないか。つまり羨ましいみたいな。そこに初心(うぶ)な経験や仕事に対する考察の欠如さからやはり騙されるわけですね。

それはおいておいて、ライスワークでいけるという人は僕は知らずで、その人はそもそも仕事への閾値、期待値が著しく低いとか、または全く期待してないから割り切れるのかなと。

ここで割り切れるか貢献するかと書きましたが、その意識の差がどこにあるかは不明で、一緒になって貢献したいと思えばライスでなくライフ感が出てくるというわけですね。そこがないとしんどい。つまり、ライフ感がない、主観や前のめりがないのがしんどいんじゃないかと。

ストックできる知見がないのは厳しい

次に好奇心での自主リサーチがないという場合のリサーチという解像度についてです。エンジニアとかでもいいんですが、プログラマという人は勝手に言われなくてもプログラミングをしたり構造を考えたり仕組みを分解してみたりが出来る人です。出来るというかやりたいというか。そうでない人もいるけど、そういう人は勝手に言われなくてもやると。

勝手に動けるのが強いってことですね。
ここでいう自主リサーチは誰かに言われなくても「あれ、これ面白いから調べてみるか」というころで、調べるわけです。僕も勝手に調べています。

ではこれらはお金にならないからムダかというとそれはなくて。
むしろそういうストックがないと、またはストックがあるからこそ、そこから次のリサーチやアイデアに生きるんですね。
生命線ともいっていい。

それがないのであれば、既に詰んでいると思っていて、それがあるからこそまだ生きていられるんじゃないかと。そういう意味でかなり割り切って自主リサーチがないとやはり仕事や解像度は高くならない。仕事の質も高くならないってことを言いたいわけです。

好奇心スイッチを自分で満たす

ライフワーク的な自主リサーチをして心を満たしつつ、ライスワーク的なクライアントワークで生計を立てる。バランスとしてそのまま、有り体に言えばこうなるかもしれません。

ただこのバランス感覚も様々で、また状況やタイミングでは異なるはずです。とはいえ、今ライスワークとして食べている仕事を取った時に何が残るのか。そこはやはり注視したくて、それってなんだろうか。

僕にとっては、何度も書いていますが、アイデアを出すこと、アイデアを考えること、リサーチをすること、調べてそこからヒントを得ていくこと。そういうことがホビー的であり、ライフワークなんだろうなと。その上でその前提があって、それを少しでも仕事としていく。

ここで大事なのは、その自主リサーチ的な「仕事」がお金にならないから、それは価値がないのでなくやり続けること。そしてそうやって価値になっていって、お客さんに喜ばれるからこそお金になるという、ある種の原則があることです。つまり、仕事→人→お金というか、お金は結果でしかなくて、お金を狙ってやるものではないというわけですね。

とはいえ、ビジネス的に考えるとお金を得るというのはわりわりと主要なテーマであり、そこを考えないことはないと。その場合は手順ややっていく中で、これらのバランスを失わないこと。お金だけしかみない顧客サービスなんてはっきりいって価値はないわけですから、そういうところを葛藤しつつ、簡単に答えを出さず、そもそもないですから、考えていけるか。そして答えはないので、判断や選択ですね、それをしてさらにそれをし続けられるか。

そうやって自分の心を満たし続けるという好循環がポイントなんだろうなと思いました。


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