ビジネス数字に強くなるにはデータを見ること

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ビジネス・マーケティング
数字を覚えようというのも全然ありですが、どちらかというと普段から見ていれば感覚は磨かれるので、大まかな数字が見えるという説です。

この時数字に強くなるみたいなものを「英会話ができるようになる」みたいにふわっとした設定としていたり、何に使うかを細かくしておかないと「なんとなく」やるので「なんとなく」できない形になりやすいです。

前書いた行動目標と結果目標ではないですが、なんでビジネス数字に強くなりたいのか?そのあたりを明確にしておくと良さそうです。別にどんな理由でもいいわけですから。

今回は、ビジネス数字としてどうすると鍛えられるか少し書いてみます。

事象と数字やデータを紐付けること

まず世の中の出来事は数字では説明しづらいです。ですが、一方で数字やデータと連動することもあると。例えば気温です。30度が暑いかどうかは湿気などの影響もありそうですが、暑いわけですよ。では、-10度はどうか。そういう感覚と数字と紐づいているかですよね。

売上1億円というとサラリーマン感覚では生涯賃金(この言葉も死語ですかね)みたいな桁数で、一生縁がないという人もいそうです。ですが、数億円の事業規模の事業者はかなりいるわけで、自分が出来る出来ないは一旦外して、数字だけ見ると面白いかもしれません。

外食産業は20兆円規模だそうです。20兆円も分からないものですが、実際に飲食店数が1万とか数万とか、いやもっとあるはずですが。店舗あたり年間2000万円くらいの売上として、1万店舗あれば?2000億円です。2000億円の100倍が20兆円です。飲食店の数がどれくらいか?はおいておいて、小さい売上が積もるとあっという間に億、兆となるという感覚があると見え方が異なるかなと思います。

出来るだけ興味があるものからぶら下げる

そういうデータを適当に覚えられるか?ですが、それは難しいです。なので、興味を持ってというか、面白いな!といって見ていかないと全然駄目です。別に試験のための暗記ではないですよね?

というわけで、自分の興味、本能のまま、面白い!好きだ!楽しい!なにこれ?を探してください。どんなものでもオッケーです。自分が使っているものでもいいし、気になるものでもいい。

例えば、僕はハイチュウというソフトキャンディが好きなのですが、最近見かけない小粒型のが好きでしたが(ハイチュウminiというやつですね)、まあそういうものがあると。じゃあこういうキャンディとか、ソフトキャンディ市場があるか分からないんですが、どうなんだと。会社でもいいですから、何かデータがないか、数字がないか。そういうところを見ると良いと思います。

市場や業界でもいいし、会社単体でもいい。このあたりはやっていると枠が出てくるので後付けでオッケーです。

ハイチュウは森永乳業株式会社の商品です。大体僕らが見るものは大手企業物が多いです。森永乳業も大手ですね。こういう会社は上場していて、IRという業績データを出しています。なので「公式サイトにいってIR情報とかがあればしめたもの」です。

直近の森永乳業の売上は2019年で2053億円で、コロナ禍に入り結構悪化していて1682億円まで落ち込み、そこから2023年では1943億円まで戻しています。

ここで「森永乳業は2000億円の売上がある」と覚えても意味がないのと、覚えられないです。僕は見てすぐ忘れますから(笑)記憶の紐づけ方として、まずハイチュウが好きなので、ハイチュウがどれくらい売れているか?を調べたほうが楽しくないですか?楽しいと思う方向でやってくださいね。

会社の細かい事業説明は決算説明資料などがスライド形式でわかりやすいですからそれを見たほうが良いです。事業が何があるか?を把握する癖もつきます。

森永乳業はお菓子メーカーのイメージが強いですが、確かに菓子メーカーとして菓子食品事業はメインですが、冷菓(アイスですね)、あとはゼリーはinゼリー(前ウィンダinゼリーでしたね)とかもあると。そして菓子食品事業の中にハイチュウがありまして、ハイチュウは「キャンディ市場」というところにカテゴライズされるっぽいことが資料から分かります。キャンディ市場自体は2019年を100とすると2021年頃では15ポイント下がっておりかなり市場が落ち込みつつあったのですが、2023年ではかなり戻してきています。面白いですね。

とはいえここでキャンディ市場の規模は分からないので他を調べましょう。富士経済によると、グミキャンディ市場は2022年で562億円規模だそうです。飴といえばガムではないかというところで、最近ガム噛みましたか?

実際にガムは2021年で755億円で、2004年で1881億円からするとかなり減っています。一方でグミが成長していて今ではグミがガム以上というらしいです。グミとキャンディは別ものですが一緒にされているのはちょっと面白いですね。

話を戻すと、ハイチュウ単体の売上規模はどれくらいかはここではおいておいて、それらを見ていくと、森永乳業の売上規模、またはキャンディ市場500億円規模、ガムは不人気でグミが人気っというところですね。

へーそうなんだというのを連発していったり、面白がれるといいわけです。これも正解はないので、そういう数字に慣れるというのがポイントです。

ある日突然ではないが、繋がりが生まれるとぐっと学習感が増す

こういう地味なことを繰り返していくと、色々と紐づく確率が高まります。例えばハイチュウではなくても菓子市場に詳しくなったり、他のデータとひも付きやすくなるんですね。コンビニ行ったら「グミが多いな」と気づくわけですね。行かなくても知っているのと見たのでは大分違うわけです。

森永乳業というメーカーに注目したわけですが、そうでなく例えばガリガリ君の赤城乳業というメーカーが好きなら調べてみるのも面白いわけです。意外にお菓子って規模が大きいんですよねって思ったりします。大量に作る仕組みがある、美味しさの仕掛けがあるから出来ることですよね。

そうやってそれらの事象、データや数字がつながると、「あーつながったぞ」というのが来ます。それが1回でもあれば多分面白くて続けられるはずです。1回だけでは弱いかもしれません(笑)

そんな感じで普段から数字やデータを調べてみてそこと紐づけてみる。本当にそれだけなのですが、地味に効いてくるかと。すぐ効果はでないので、少なくとも1ヶ月くらいはやってみてください(笑)

一人では出来ないという人はお付き合いしますよ!(笑)
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