「飲食業アルバイトへの挑戦(後編)」

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ども~、皆さん元気い~~!
「さぁ、もっと幸せに!」が、このブログのテーマです。

前回ブログの続きです。

さぁ、アルバイト初日。

就業時間午前10時の5分くらい前にお店に入る。

元気良く、「おはようございます!今日からよろしくお願いします!」

数人の男女がいたが、反応はなし。

「これ、着て」と、既に作業にかかっている社長から薄汚れた調理用白衣を渡される。

周囲に物が置いてあるために、完全には開けない扉を開けると、人が入れるだけのスペースもないところにカバンだけを置き、腕もしっかり伸ばすこともできない片隅で”調理用白衣”に着替える。

黒ズボンと黒靴下を、自宅からはいてきたのは正解だった。

着替え完了。でもなんの指示もない。

“女、喪黒福造”みたいな年輩の女性が流しで、何かをやっているので、近くに寄っていき、「今日から、よろしくお願いします。」と話しかける。

あいさつへの反応なく「これやって…」と簡単な説明。

「おしぼりになんか付着していないか見ながらゆすいで」。その後、もう一度”酸性水”を出しながらゆすげば良いようだ(消毒)。

その後、おしぼり絞り、アルミ製の角トレイの上で、巻きおしぼりを作る。両端は美しくなくてはいけない。きれいにできていないのを数本、指摘されてやり直す。

50本以上は巻いただろうか。「おしぼり作り」これが初仕事。

“女、喪黒福造”は、おしぼりを加熱器に納めた。

その次は、「白玉作り」。あとでわかったことだが、これは食後デザートのあずきと抹茶ゼリーの上にのせる手作りの“豆腐を練り込んだ白玉”である。「白玉粉」が主原料。きっと豆腐も入っているのだろう。

衛生用ゴム手袋をはめた手のひらで直径1.2cmくらいの大きさの玉(球体)に丸める。

なめらかな表面を持つ完全な球体を目指すが、大きさを揃えて作るのはなかなか難しい。

60個以上は作ったところで「もういいから、これと同じようにこの「白和え」の小皿をテーブルに置いてきて!」と“女、喪黒福造”の暗い声で指示される。

開店は11時30分。もうすぐだ!バス団体客の準備である。

きっと30名は越えていただろう。全体を把握する心の余裕はない。

とにかく、注意深く指定の位置に小皿を置いてくる。

そして、また別の小皿を置くように言われ、間違いがないよう細心の注意を払い置いていく。

まだ全部配り切らないうちに、団体客が店内に入り始める。

そして、30名以上が一気に入ってきた。

温かい状態で出さなければならないメインの近江牛ステーキ、ご飯、味噌汁を漏れがないよう配る手伝いをする。

11時30分に来店したばかりなのに、次の予定があるからと12時過ぎには退店し始める。

「ここは社員食堂か?」と一瞬、頭をよぎる。

この後は、”膨大な食器洗い”。ひとり分の器は11種類。それが30名以上。

この後の予約に対応するために、この膨大な食器は洗わなければならない。
右も左もわからないボクにでも、そんなことではすぐにわかる。

なぜなら、洗わないと汚れた食器を置く場所がない。それにこの後の客の食器も不足するはず。

ここからは、2つの流しで、“女、喪黒福造”とボクが、油物とそれ以外に分けてスポンジで仮洗いをする。ひたすら洗う。そして食洗機のトレイへ縦置きにして隙間なく並べる。

食洗機が一杯になったら、“女、喪黒福造”が食洗機を回す(ボクは使い方を教えてもらっていない)。

5分もしないうちに、食洗機の洗浄が終わる。ピーピー!

次は、食洗器のフタを開け、湯気の立ち昇るトレイを取り出し、別のテーブルの端に置き、乾いた布巾で拭きながら、狭い棚に仮置きする。

棚は狭いのですぐ一杯になる。仮置き場所を確保するために、お皿を定位置に戻さなければならない。

食器の定位置が全然わからないので(わかるはずない)、忙しくしているまわりの人に、恐縮しながらいちいち聞いては置いていく。

それが終わるとまた汚れた食器の仮洗い。隣りの“女、喪黒福造”がボクよりも手早い。足手纏いにらならないようにと、焦る。

こんな調子で、これが何セット続いたことだろう。

やっと15時。ボクの勤務は終了。あると思っていた途中15分の休憩は無し。それどころか、息つく暇もなく5時間ぶっ通し。

最後の力を振り絞って「お先に失礼します!」

これが初日でした。

そして、2日目。この日は平日だからか、初日とは社長以外メンバーが全員違う。

マスクのため良くわからないが、20代であろう若い女性が4名と、ボクよりは若そうだが年輩の女性1名。

その年輩女性が比較的、丁寧に指導してくれた。白和えなどの盛り付け、ご飯や味噌汁、デザートの準備、そして簡単な接客までやらせてもらう。

ただ、その上に”膨大な洗い”はある。

そして息つく暇もなく5時間ぶっ通しで終了。「お先に失礼します!」

そして、3日目。

朝一番、社長に「すみませんが、今日一日やらせてもらって、辞めさせて頂きます!」と伝える。

社長はさほど驚いた様子もない。

あらかじめ用意した自分の銀行振込口座のメモを社長に渡した。その後、何事もなかったようにこれまでと同様の仕事をこなす。

そして終わりの時間がきた。調理用白衣を脱ぎ、着てきた上着を手に抱え、「お先に失礼します!」と、店を出た。

外は肌寒いが、明るい陽射しがある。澄んだ空気のようにやり遂げた爽快感があった。

元々、大晦日まで出る予定を出していたが、結果はたったの3日でした。

ボクの飲食店アルバイトへの挑戦は、こうやって“早期離脱”という結果で終わりました。

今回、全く「承認欲求」を持たなかったことが良かったですね。

つまり人に「認めてもらいたい」という気持ちは持ってはいけないということ。

人にコントロールされることになるからです。

「認めてもらいたい」から頑張ったり、無理したりするのは間違いです。

自分の頭で考え、シンプルに結論を出す。

今回は、「早く辞める」ということでした。

これを短期間で実践してみせた自分のことを「えらいな」と思っています。
過去や今を引きずらない。前を向く。

「さぁ次、次!」


これからも「四柱推命」を活用しながら、「幸せへのアドバイス」で皆さんのお役に立ちたいと思っています。

次回以降も、キンおじさんのブログ、よろしくね~~。

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