家にいると具合が悪い、シックハウスでは??part2

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昨日は横須賀で相談を受けた、化学物質過敏症の方のお話を書かせていただきました。

昨日はご自身の体調が家由来とわかるまで時間を要し、より体調を崩してしまった方でしたが、今日は早い時点で家が体調不良の原因ではないか?と問い合わせをいただいた方のお話です。

その方からお電話では、家をリフォームしてから、目や耳がかゆくなり、頭がぼーっとする、きっとリフォームで使った素材が原因と思う。ぜひ一度見ていただきたい、とのことでした。
その方は工務店に対してかなり不信感を持たれており、気持ちも高まっておられました。

まずはお家を拝見させていただけますか?ということで、お伺いしたところ、玄関に一歩入った状態で、なんとなく防虫剤のようなニオイがしました。

まずはひと通り、その方のお話をお伺いし、リフォームの内容や素材についてもお話をお聞きしました。
その後、リフォーム場所も含めて、お家の中を拝見させていただきながら、お話をお聞きしました。
リフォーム内容は壁を左官仕上げに変更したこととシステムキッチンを最新のものに変更したようでした。壁の左官材はネットでSDSなどを検索し成分を確認しました。

そのほか防虫剤のニオイが気になりましたので、その他のお部屋もみせていただきましたが、リフォームしていない寝室のクローゼットから防虫剤のようなニオイがしたことに加え、洗面室から柔軟剤のニオイが、またキッチンには殺虫剤のスプレーなどをみつけました。夏ということもあり、蚊取り線香も市販の蚊取り線香を使用されておりました。

そこで、まずは壁の素材は比較的、人工的な接着成分は少ない製品であること、ただし、下地を調整するためのシーラー材として何を使われているか、を工務店に確認した方がよいこと、システムキッチンはステンレス製のキッチンであったとしても天板のステンレスの下地には合板が使われていること、などを説明させていただきました。
壁の左官仕上げに変更した部分は見積を確認させていただいたところ、下地のプラスターボード自体は交換していないようでしたが、念のためこの部分も工務店さんに確認してみてください、とお話しをさせていただきました。

その上で、クローゼットの中の防虫剤やキッチンの殺虫剤、電気式の蚊取り線香、柔軟剤にも人工的な化学物質は含まれていることをお話しさせていただきました。
そしてまずは身近な人工的な化学物質を排除して様子をみてはいかがでしょう?とお話しさせていただきました。
空気質の調査(空気中に化学物質がどの程度含まれているか)のお話もさせていただきましたが、費用も発生しますし、リフォーム以外の防虫剤や柔軟剤などの人工的な化学物質をひろってしまうことも想定されましたので、とりあえず現時点では空気質の調査はしない方向としました。

その後、工務店さんに素材や下地処理について確認していただいた内容を報告していただいたり、特にキッチンは換気をよくしていただいて、2か月くらい様子をみていただきました。
もちろん人工的な防虫剤や柔軟剤は袋にいれていただき、とりあえず庭などにおいていただきました。
そのようにしていただいたところ、2か月くらいしますと体調も改善してきたとのことでした。

もちろん、原因はわかりません。壁の塗替えが原因だったかもしれませんし、キッチンの素材、一部使われていたシーリング剤が原因かもしれません。
しかしなんの気遣いもなしに使っている、防虫剤や柔軟剤、殺虫剤などの人工的な化学物質によって体調を崩されている可能性もあります。
たまたまリフォームの時期と今まで蓄積されてきた化学物質により体調を崩された時期とが重なったという可能性も否定できません。

ですので、リフォームや新築など家由来で体調を崩された場合ももちろん意識していただきたい内容ですが、日常的に使用されている、防虫剤や殺虫剤、柔軟剤などにも目を向けていただけましたら幸いです。ガーデニングをされている方には除草剤や殺虫剤などにも注意が必要です。その他、シロアリ防除などの薬剤にも注意が必要です。

人工的な化学物質や農薬は、私たちの日常に深く入り込んでいます。気づかずに使っていたものの中にも人工的な化学物質はたくさんあります。
それらにも目を向けてみましょう。
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