心の穴 ~心の奥の小さな箱~

記事
コラム
画像の花(2月の花)
ヘリクリサム
花言葉「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」



誰でも、心の奥に小さな箱をもっています。

それは、2種類あります。

一つは、愛情の箱。
もう一つは、苦しみの箱。


1つ目の愛情の箱は、あなたが注がれてきた愛が詰まっています。
生まれてきた時に、祝福された時の愛が、
お母さんのお腹の中で大切に育まれた時の愛が。
たとえ、虐待を受けていたとしても、親子の関係がうまくいかなくなってしまったとしても、ひと時でもその愛を注がれた経験があるのなら、それはあなたの心の中に愛情タンクとして残っています。
ご両親やご家族でなかったとしても、幼い頃のお友達との絆が、親切にされたことが、先生に褒めれれたことが、ひと時でも誰かと心が繋がった経験がある人は、やはり、愛情タンクとして残っているのです。

私は教員を10年以上してきましたが、千人ぐらいに1人、それがない子供がいました。
その子は、人を信じることも、大切にすることも分かりません。どれだけ人を傷つけたとしても、自分はその痛みがわかりません。
世の中でいう、サイコパスというやすですよね。
道徳心、道徳的価値観が、明らかに欠落しているのです。

でも、ほとんどのの人が持っています。
愛情タンク。
それが、この先も、自分を愛していく自信に繋がります。
その上で、人も大切にできるのです。

愛は、与えられるものでなく、すでに自分の中にあるものなのです。

だから、子育てで苦しくなってしまったお母さんも、疲れてしまったお母さんも、働いてばかりで相手ができなくて悩んでるお母さんも、
どんな形であれ、子どもは、親の背中を見ています。
驚くほどに、気付いていることが多いのです。
どんな形であれ、愛がそこに存在するのであれば、心根が心底悪いような子供は育ちません。


2つ目は、苦しい記憶。
親から愛されなかった言葉かもしれませんし、お友達からいじめれれた記憶かもしれませんし、
大切な人を失った記憶かもしれない。
それをずっと抱えていることはしんどいから、
心の奥の奥に、マトリョーシカのように何個も何個も箱を重ねて、普段はその箱が決して開かないようにしまっています。
でも、なくなってしまうわけではないんですね。
それをなくすということは、今度同じようなことがあった時に、自分を守れなくなるということ。
あんな風に傷つかないように、あんな風に壊れてしまわないように、用心深く箱をしまっているのです。

私たちカウンセラーは、その箱を少しずつ開いて、その箱の中身が何であるのか、少しずつ、少しずつ、ご本人が理解し、そして、放してしまうことのお手伝いをします。

その箱の中身と向き合う過程は、人によっては本当に辛くて、逃げ出したくなることもあるでしょう。
でも、ゆっくり、ゆっくり、その感情と向き合っていきます。

感じてダメな感情なんてないんです。

私たちは、そんなことで怒ったらダメ、そんなことで泣いたらダメ、ネガティブな感情になることに関して、
ダメダメって、無意識のうちにたくさん言われて育ってきてるんですね。

男性の方、怒る女性は苦手です。って、言ったことありませんか?

確かに、社会的な場面で、感情をコントロールすることは大切です。

でも、どのように表現するかどうかは別として、感じてはいけない感情なんてありません。

怒り・悲しさ・寂しさなどの感情が沸いても、「それらを感じてはダメなこと。我慢しなければいけないこと。明るくしてなければいけない。嫌われる。」
と、罪悪感をもってしまう方も多いのではないでしょうか。

感情に「ダメな感じてはダメな感情」なんてありません。他の人だったらこんな風に思わないかもしれない、、、
私だけがこう思うのかな。とか。
そうですね。あまりにもネガティブにとらえてしまう人は、受け止め方を変える。という手段もありますね。
それは、また次回機会があれば述べようと思いますが、
自分ががんばることに疲れた時は、がんばってるひと、心を許してる人、尊敬してる人に会いに行けばいいのです。
会って、いいところはお手本にしちゃえばいいのです。
(今コロナの蔓延している中で、それもなかなか難しいことですね)
ただ、自分の感情をよいものか悪いものか、判断すること自体が自己肯定感から遠ざけます。
相手のせいにするな。自分のせいにもするな。我慢もするな。罪悪感ももつな。
では、どうすればいいのでしょう。

それは、ただ、自分の感情を感じきることにあります。
相手を責めたり、自己正当化したりせずに、卑屈になったりせずに、ただただ素直に感じ切ってみてください。

それさえも、もうできなくなってしまってる方もいるかもしれません。
悲しい時に涙さえ出ない方。

そんな時は、私たちカウンセラーを頼ってみてください。
その感情を素直に受け入れるようになったら、とっても楽になります。
カウンセラーと、ラポール(信頼関係)をゆっくり築いた上で、時間をかけながら、
少しでも生き辛さを軽減できることができると自負しております!笑

沸きあがった感情をすっかり感じ切った後、これからどうすればいいのか考え始めればいいのです。
「私は、こういう出来事や他人からの言葉でこんな風な感情を感じるんだな。」って、分かるだけでも、
それは自分の心の穴の形を少し分かることができます。

自分の気持ちを感じ切ること。その上で、冷静に自分の気持ちを相手に伝えること。
それが、自分の感情に責任をもつということです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す