北部?南部?どっちで学ぶ?ベトナム語

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ベトナム語の標準語は北部弁だ!!という主張を耳にすることがある。
(以下で言及する南北については、非常にざっくりした地域区分です。中部は除きます)
北部では6つの声調をはっきりと区別するが、
南部では「mả」と「mã」が同じような音になり、「mạ」が少し「mả」の音の流れに似た音になる。つまり、南部の声調は5つになる、、、らしい。
声調の面で言えば、6つをしっかり区別して発音する北部の方がしっかりしている印象を受ける。
これは私の印象だが、北部のベトナム語の方がクリアで、一つ一つの音の発音がはっきりとしていて、妥協がないように聞こえる。
一方南部のベトナムは、なんだかふにゃふにゃしている印象を受ける。なんというか、発音するのがめんどくさいのかな?という感じ。
Anh nói tiếng Việt giỏi quá!! (ベトナム語とってもお上手ですね。)
にしても、無理やりカタカナにすると

北部:アイン ノーイ ティエン ヴィエット ゾーイ クワー!!
南部:アン  ノーイ ティエン イエット  ヨーイ ワーー!!
となる。もちろん、声調の発音も所々異なる。
初めて「ティエン イエット」って聞いた時は、本当に何を言っているのかわからなかった。
当時の私からすると「え?発音サボリすぎじゃない?」という印象。
語尾の「-nh」、語頭の「V-」、「Gi-」、「Qu-」とか、頭子音や末子音を発音する気がないのか、楽をしたいのか、ふにゃふにゃしている。ニャンニャン言っている。口を一定の形に保てないのだろうか?
でも確かに、南部で聞いた発音の方が、発音するのには楽ちんだと思う。
VietのVがなくて、ietになるわけだから、Vの音に気を使わなくてもいい。
ほうほう。
楽じゃん!!南部楽じゃん!!って思ってたけど、落とし穴というか、もう今になっては練習する気にもなれないこともある。
北部では、R、D、Giは全部ザ行の音になるけど、南部は区別する。
北部では、Rượu(酒)の発音はRiệu(ジエウ)になるけど、南部はちゃんと表記通り(ルオウ)発音する。
Bưu điện(郵便局)も、北部ではBiu điện(ビウ ディエン)と簡単発音だけど、南部ではちゃんとBưu(ブウ)って言うらしい。
酒と郵便局に関しては、北部式の発音の方が楽。
南部発音、どうしてそこは頑張るの?
「Ch-」と「Tr-」はほぼ同じって教えられたけど、南部は区別してるのかな?
北部の一部地域でもちゃんと区別して発音してるみたいだけど、おそらく私はできていない。
他にも、発音の違いをあげれば色々あるけど、こうして見ると、別に南部人は決して楽しているわけではないことが判明した。
ハノイでベトナム語を学んで、南部に遊びに行く、またその逆もしかり、
初めての時は結構ショックを受けるくらい、発音や使う単語も違う。
まあでも、一つだけ確かなことがある。
こちらが言うことは通じる。あまりにもひどい場合を除けば、意思疎通はできる。
言語がコミュニケーションのツールである以上、意思疎通ができればそれ以上求めることもない。
北部はどーだ、南部はどーだとお互いの違いを指摘し合うこともあるだろうけど、通じればいいんじゃない?どっちでも。
ベトナム語を学ぶのに、南北どちらに行こうか?と悩む人もいるかもしれない
正直、どっちでもいいと思う。
楽しそうな方でいいと思う。
どっちで学んでも、ちゃんと勉強すれば、どこ行っても通じるはずだから。
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