ワーホリでホームレス in Canada(モントリオール)

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第三章 どんぐりの町の遠足

遠足の目的地までは別の友人夫婦が車を出してくれ、ほとんど草原と森しか見えない高速道路で3時間ほど走ったあたりで小さな街が見えてきた。
それを横目にちょっと過ぎたあたりに、大きな川と白い大きな家が見えてきた。
中から友人夫婦が出てきて、挨拶をした。状況的には彼らの家に泊まらせてもらっているので、ちゃんと状況を説明して、初対面にもかかわらず快く承諾してくれた。
それから家の周りを案内してくれた。家の目の前にある大きな川には野生のビーバーがおり、あの小さな体で作ったとは思えない巨大なダムがそびえたっていた。近くの森は後日案内してくれるそうだ。
それから家の中を案内してくれて、建築家という旦那さん手製の家具やデザインが施されている内装は素晴らしかった。大量の書物がある部屋があると思いきやテーブルと椅子一脚しかないシンプルな部屋もあった。
中でも一際目を引くのがリビングにあった茶色いグランドピアノである。
早速ピアニストは友人たちから唆され、ピアノを弾き始めた。
プロの生ピアノが演奏される中、シャンパン片手に手作りのタパスを頬張り、たわいもない会話をしていた。この贅沢な時間は今でもはっきり覚えており、皆、当方もピアノを弾けるとわかると興味津々に弾いて欲しいというのでシャンパンとタパスのお礼に何曲か弾いた。プロ目の前に非常にやりづらかったので、あえて弾き語りを披露した。皆弾き語りは新鮮だったらしく、非常に喜んでいた。
その日の夜は町にあるいわゆる”ジビエ”のユニークなお店でユニークな料理を楽しんだ。
計3泊4日のスケジュールで、コンサートは3日目の夜の予定だった。

ここから下は2日目からコンサート終了時の豪邸で行われたアフターパーティーの様子までを書いておきたい。
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