Raspberry PiでWindows 11を動かす(その1)

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Raspberry PiでWindows 11を動かす(その1)

Raspberry Pi で Windows 11 を動かすのをトライしてみようと思います。成功するかどうかは分かりませんが取り敢えず経過を報告する形で紹介します。


Mac では ARM 版の Windows が動いています

Windows も一応 ARM 版を作成しています。正式版ではなく、プレビュー版になりますが、Windows10 と Windows11 を M1 Mac 上でインストールして一般的な Windows のアプリは特に大きな問題なく動いています。

Raspberry Pi も ARM 系の CPU を利用しているので、もしかしたらと思ってインターネットを検索してみたところ、インストールのやり方の記事を見つけたので実際に試してみることにしました。

Raspberry Pi OS で Windows11 のイメージを書き込む
ここで紹介されている方法は、Raspberry Pi OS で Windwos11 のイメージを書き込む方法です。今回は、マイクロ SD カード(16GB)に Windows11 のイメージを書き込むんでみました。

手順は以下の通りです

最初に、GitHub から WoR-flasher をコピーします。 実行はホームフォルダで行って、ホームフォルダの下に「wor-flasher」のフォルダができるようにします。

$ git clone  h ttps://github.com/Botspot/wor-flasher

コピーしたら、WoR-flasher を起動します 起動の前に、イメージを書き込むマイクロ SD カードを USB のアダプタに入れて、Raspberry Pi の USB ポートに繋いでおきます。

$ ~/wor-flasher/install-wor-gui.sh
実行すると GUI が立ち上がるので、「Winwos11」を選択して、ハードウエアは「Pi4/Pi400」を選択して「Next」ボタンをクリックします。次に利用する言語を選びます。今回は、Web ページと同じように英語(en-us)を選択しました。まずは、英語版で上手くインストールできるか確認するためです。まだ試していないので分かりませんが、M1 Mac 上で動作させている仮想マシーンの場合、後から日本語パッケージを追加することができました。

最後にイメージの書き込み先に、マイクロ SD カードを指定します。 私のケースでは、「/dev/sda」でした。「Next」をクリックして、最後に「Flash」ボタンをクリックすると書き込みが始まります。

現在はインストール中です!
この記事は、インストールと並行して書いています。 上のステップは問題なく、実行できて現在マイクロ SD カードにインストール中です。 上手くイメージが書き込めてブートできるかは、現時点では分かりませんが、インストール自体は問題なく進行中です。

この手順を紹介している記事にも書いてありますが、マイクロソフトが公式に Raspberry Pi 向けにサポートしている OS は、「Windows 10 IoT Core」という OS になっています。 従って、Mac では問題なく動作している、ARM 版の Windows 10/Windows 11 のプレビュー版は公式には Raspberry Pi はサポートされていません。


今回利用している、書き込みツールは、誰かが作成したツールで、Raspberry Pi に Windows がインストールできるようにした物です。

元の記事との違い
実は、紹介されている元の記事では、USB に接続した SSD ドライブに Windows11 をインストールしています。この方法の場合、Raspberry Pi を USB ポートから起動する仕組みが必要になります。全く同じ方法を使えば恐らく Windows11 がインストールできると思います。

しかし、実際に利用する場合、他の Linux 系の OS と同じようにマイクロ SD カードから起動できた方が便利だと思い、最初はマイクロ SD カードにインストールするのをトライしています。

この方法がうまくいけば、GitHub から WoR-flasher を入手すれば Windows 11 を Raspberry Pid で動かす事ができるという事になります。

まとめ
Raspberry Pi では Linux 系の OS は PC の様に簡単に利用できます。 開発用途では、Linux が動作すれば概ね問題なく、開発機として利用できます。CPU の処理性能は多少最新の PC に比べると劣る部分はありますが、十分に実用範囲で利用できます。

これ加えて Windows を動かす事ができれば、さらに便利です。ARM 版の Windows ではインテル系の CPU 向けのアプリのエミュレーション機能が搭載されているので、通常の Windows 上で動作するアプリの多くが利用可能です。

今日の記事では、結果までお伝えできませんが、恐らく明日の投稿では報告ができるかと思います。お楽しみに!
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