Raspberry PiでWindowsを動かす(その2)

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Raspberry PiでWindowsを動かす(その2)

昨日のインストールは上手くいきませんでした。この記事では昨日のインストールの手順の問題について解説します


USB3 ポートからブートする必要ある
今回利用した「WOR-flasher」で、イメージを作成すればブート可能なマイクロ SD カードを作成してくれるものと感知違いしていました。 実際は、この方法で作成したイメージを利用するには、Raspberry Pi の USB ポートからブートする必要があります。

そこで、Raspberry Pi の設定を変更する必要があります。 やる事は、ブートローダーを更新して、ブート可能なデバイスを USB ポートからも探すように設定します。


設定の変更には、「Raspberry Pi Imager」を使います。これは、Ubuntu などの OS をインストールする際に利用した物と同じです。こちらのサイトからダウンロードできます。

このツールで、OS の代わりに「Misc utility images」を選択します。さらに、「Bootloader」を選びます。その中から「USB Boot」を選択して、マイクロ SD カードに書き込みます。このイメージはサイズが小さいので小さな容量の SD カードで十分です。(今回は 16GB のカードを使用しています)

書き込みが終わったら、このマイクロ SD カードを Raspberry Pi に入れて起動します。設定は直ぐに終わります。接続したディスプレーの画面が緑色になったら終了です。電源ケーブルを外して電源を切ります。これで、起動の際に USB3 ポートにブート可能のデバイスがあるかどうかをチェックするようになります。

マイクロ SD カードのサイズの問題
今回、Windows のインストールだけが目的なので、昨日は 16GB のマイクロ SD カードを Windows のイメージを書き込むデバイスに使用しました。 インストールイメージの作成自体は、16GB のマイクロ SD カードでも問題なく終了したので問題ないと思い、このマイクロ SD カードから起動して Windows のインストールをしましたが途中でサイズ不足でエラーになりました。

やはり、記事にあるように、32GB のマイクロ SD カードを利用する方が良い様です。

という事で、今日はサイズの大きな SD カードに変えてインストールする予定です。

ブートローダーとは?
今日は、Raspberry Pi にインストールする作業がまだ進行中のため、今日は少し話がそれますがブートローダーについて少し詳しい説明をします。

ブートローダーとは、OS をコンピュータに読み込むためのソフトウエアです。 Raspberry Pi の場合は、標準設定では、マイクロ SD カードからのみ OS が読み込める設定になっています。 今回のケースの様に、USB ポートに接続したデバイスから OS を読み込む場合には、設定の変更が必要になります。今回は、USB ポートのデバイスからも OS が読み込めるように設定を変更しています。他にも、ネットワークポートから OS を読み込むようにする事も可能です。その場合には、同じネットワーク上に OS の情報を持ったサーバーを設定する必要があります。


多くの PC では、ディスクドライブや、USB デバイス、ネットワークなど色々なデバイスからブートできるようになっています。PC の場合は、ブートデバイスの設定は BIOS で設定するようになっています。

今回利用した WOR-Flasher がやっていること
今回、Windows のインストールに利用している WOR-Flasher がやっているのは、Windows をインストールするためのイメージを作成しています。

Ubuntu のデスクトップの場合も同じような方法をとっています。マイクロ SD カード上に Ubuntu をインストールするためのイメージを作成して、そこから起動する事で、Ubuntu の OS をインストールする仕組みです。今回の Windows の場合も同じで、マイクロ SD カード上に Windows をインストールするためのイメージを作成して起動できるようにしています。

通常は、Windows の場合 BIOS が Windows を読み込むための仕組みを提供してくれますが、Raspberry Pi の仕組みは違うので、これと似た仕組みをマイクロ SD カードに構築しています。ツールの画面を見ていると、Boot files や EFI files など、BIOS の代わりになる仕組みのソフトウエアも組み込んでいます。

Raspberry Pi は元々は Windows を動かす事は想定していなかったので OS 起動の仕組みが通常の PC とは若干異なるため、こうしたツールが必要になります。

まとめ
Raspberry Pi 上でまだ Windows を起動するところまでまだ行っていません!

最初の問題は、OS の起動の仕組みを勘違いしていたので、USB ポートから起動できる様に設定を変更しました。もう一つはイメージを書き込んだマイクロ SD カードのサイズが小さかったので、大きな容量のカードに変更して再設定する必要があったので、イメージの作成を最初からやり直す必要があるので、この記事でも「成功!」の報告ができませんでした。

引き続き経過を報告します!
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