【詩】欲しいもの

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欲しいものはそこらじゅうコンクリートの上
ゴミ屑のように転がっているのに
気づかない

何故かといえば
自分が欲しいものが何なのか
見えていても視えていないから
フェンス越しのギラギラとした豪邸に焼かれて
目がかなり眩んでいる

ゴミ屑はダストボックスのなかへ
知らず知らずに回収されていき
このままでは やがて"なかったもの"になるだろう

その前に気づけるだろうか
すべては己に懸かっている



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