一番大切なのは【消化力】

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あなたは自分の【消化力】を意識したことがありますか?

私自身アーユルヴェーダに出会うまで、
食べたものが排泄されるまでの過程について
深く考えたことがありませんでした。

しかしアーユルヴェーダの中で
『健康のために最も大切なことは【消化力】だ』
と言われています。

今回は消化力についてお話させていただきます。


身体の中にある火【アグニ】


みなさんは病院に言ったらどんな診察を受けますか?

聴診器で心臓の音を聞いたり、熱を測ったり、
血圧を測定したりしますよね。

アーユルヴェーダでは病院に行くと、まず最初に
『食欲はありますか?』
と聞かれます。

そして、アーユルヴェーダの内科学の古典書の中では
『体の中にある【火】を治療することが内科の治療です』
というように書いてあります。

この【火】というのが【消化力】であり、
【アグニ】とも呼ばれています。


アグニが働かなくなるとどうなる?

このアグニが働かなくなるということは
食べたものを十分に消化できないということです。

ではアグニが働かなくなるとどんなことが起きるでしょうか?


アグニには3種類あると言われています。


まず食事を摂ると、
一番最初のアグニが働きます。

1番目のアグニの仕事は
食べたものを栄養のある部分と栄養のない部分に分けること。
栄養のある部分は吸収されて、毛細血管の中に入っていきます。
栄養のない部分は不要なので体の外に排出されます。

2番目のアグニは毛細血管の中に入った栄養をもっと小さくして
最小単位までバラバラにする働きがあります。

そして3番目のアグニ
最小単位になった栄養を
血液や筋肉、脂肪、骨、神経などの体の組織にしていくのです。


これらのアグニがしっかりと働いてくれないと
栄養を体の中に取り込むことができないし、
食べたものを体の組織に変えていくことができないのです。


つまり病気を治す上でも、病気にならないようにするためにも、
この【アグニ】を高めることが非常に重要なのです。


アグニの働きが低下しているサイン


アグニが十分に働いていないときのサインは非常にシンプル。
それは『お腹がすかない』
ということ。

あなたも何度も経験したことがあると思います。
それはアグニが疲れていて休ませてほしい
というSOSを送っているのです。


でも
お腹がすいていないのについ食べてしまうことはありませんか?


そうすることでアグニの働きはどんどん弱まっていってしまいます。
アグニが働くなると消化しきれなかったものが体の中に溜まっていきます。

これが【毒素】
アーユルヴェーダでいう【アーマ】
になってしまうのです。


【アーマ】が体の中にどれくらい溜まっているのか気になる方は
診断を受けてみるのがおすすめですよ。



アグニを元気にするためには


アグニの状態を正常にする方法も至ってシンプル。

それは
「お腹がすいていなかったら食べない」
ということ。

アグニを休めてあげると、
自然とアグニの状態が戻り、
空腹が感じられるようになりますよ。


アーユルヴェーダの魅力

アーユルヴェーダというと難しい治療をするのかな?
と思ってしまうかもしれません。

ではアーユルヴェーダでは
「一番の教科書は自分の身体」と言っています。

つまり自分の身体をよく観察すれば、
不調の改善方法は自分自身が知っている
ということです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、
お腹がすいていなかったらミルクを飲まないですよね。

私たちの周りには情報やものがあふれすぎて、
いつの間にか自分自身の身体の声を聴くのを
忘れてしまっているのかもしれません。


アーユルヴェーダを勉強すればするほど、
人間の身体の本質を学んでいるということを実感し、
そのシンプルさと奥深さに惹かれていってしまいます。


アグニを高めましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございました。
アグニの大切さを実感していただけましたか?

食べるのをやめたのに食欲が戻らないという場合には
他の病気が関係していることも考えられます。
不調が続く場合には病院に行くことをおすすめします。


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