割合の問題は、公務員試験に付き物です。
「人数が35%増えた」とか「3割引きで売る」というような割合の問題を、どのように解いていますか?
真っ先に思いつくのは 文字式 かもしれません。「分からないものを文字式でおく」という中学校からの方法は、問題を解くのにとても効果的です。しかし、どんな方法にもメリットとデメリットがあるもので、文字式にも弱みもあります。それは、割合の問題で文字式を使うと、確実に分数がゴミゴミすることです。
ここで、公務員試験で役立つ2つの数学的アイディアをシェアしたいと思います。それは、「比」と「分数」です。これらを使いこなせると、余分な分数や筆算から解放されることがあります。
例を挙げましょう。
問題:
ある会社には、A、Bの2つの部門がそれぞれ販売業務を行なっている。2つの部門の売上げについて、先月に比べて今月は、Aは15%の増加、Bは4%の減少となった結果、今月の売り上げが260万円だった。このとき、今月の 部門A の売上金額はいくらか。
まずは「何かを文字式におかなきゃ」と感じるかもしれません。
ぜひ解いてみてください!
では、失敗を交えながら、一緒に解いて学んでみましょう。
まずは、文字式で・・・
先月の売上を「4%増」するので、経験的には、先月の売上をA円、B円とおいた方が解きやすいです!
さて、行き詰まってしまいました。
原因は何でしょうか?
もちろん、このままゴリ押すこともできますが、でも!
少し立ち止まって考えてみましょう。
いま質問されているのは何でしょうか?
それは、「今月の 部門A の売上」です。
つまり、「B=・・・」にするよりも、「A=・・・」にした方が効率的です。
それで、ここから調整してみましょう。
いかがでしょうか?
だいぶんよくなりましたね。
答えは「161万円」で合っており、問題はないのですが、次の方法はいかがでしょうか?
続きは、次の記事でご覧ください!
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