高校3年間、3つのアルバイトを掛け持ちしていました
コンビニと、友人の母が経営するスナック、そして学校の近くのお寿司屋さんです
今思うとちょっと働き過ぎですね(笑)
経済的な面で祖父母に頼るわけにはいかなかったし、たまに顔を合わせる両親にはむしろお金を貸してあげるほどでした
この3つのバイトを選んだ理由は一つ
『食事が付いてくる』からです
特にコンビニでは(今は禁止なのかもしれませんが)期限切れの
食べ物を店長が袋一杯に詰め込んで持たせてくれました
その中からいくつか選んで高校の昼休みのお弁当にしていたのです
おそらく店長は私の家が貧乏だったことを知っていたのだと思います
ノートが買えないから、とにかく小さな文字で書いていたり、シャープペンシルは1本しか持っていなかったりといろんなことがバレていました(>_<)
こうしてためたお金で自動車教習所に通い始めたのです
ただ…とんでもなく運転センスがない私は何度も実技を繰り返さなければならず他の人の2倍は実技講習を受ける羽目になったのです
そしてついにバイト代が底を尽き、教習所をいったん休むことになりました
それを店長に伝えると、物置に呼び出されました
まずい…怒られるかも!
と緊張感が走りました
すると…なんと店長は5000円札を一枚私に差し出したのです
「これは絶対誰にも言わないで!返さなくていいから、頑張ってらっしゃい」と
私は「前借という方法にしてもらえませんか」とお伝えしましたが
店長は「前借でも、天引きでもない。これは私個人の思いなのよ」と言ってくれました
私は必ず約束は果たすことを誓い、5000円を受け取りました
それから無事運転免許証を手に入れた日
一目散にバイト先の店長のもとへ向かいました
店長どころか
パートのみんなも喜んでくれました
なぜか知らないお客様も喜んでくれました
( ´艸`)
そして店長は運転免許証を拡大コピーし、レジの後ろの壁にバーン!と掲示したのです!
※今となっては考えられないのですが、地域密着型のコンビニなのでお察しください
とにかく私の事でこんなに喜んでくれた人は初めてでした!
その時点で5000円を返そうと店長にお話をしたのですが、断られました。
「返さなくていいからって言ったでしょう?」と
もう20年ちょっと前のお話ですが、今もあの時の喜びは覚えています
頼れる親族がいなくても、一人ではないのです
そんな思いを大事にし今日から新しいサービスを始めました
一人で今日もどこかで頑張っているあなたの居場所になりたいと願っています
無理のない範囲であなたが打ち明けたいと思う事だけ
お話いただければ十分です
一人で抱え込まなくても、もう大丈夫ですよ
私が優しく寄り添わせていただきます