【闘病の頃の話】全身麻酔から目が覚めた時に居てくれたのは

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コラム
30代で乳がんに罹患しました。

私には当時、すでに頼れる親族はいませんでした。
だから、入院時の書類にも緊急連絡先の欄には友人の名前で病院側にも了承を得ていましたが心細くてしたかなかったです。

悪性腫瘍の摘出は、全身麻酔です。

全身麻酔は恐怖です。

麻酔薬の点滴が始まる瞬間に「もしも目が覚めなかったら・・・」と恐怖はピークに達するのです。


今思い出しても、涙が出そうです。

2回目の腫瘍摘出手術の日は、やはり数週間前から怖くて友人たちに弱音をこぼしてしまうことが多かったように思います。

特にお世話になっている友人一家(ご夫婦と子供3人)の家には何度か泊まらせてもらいました。

一人では辛すぎてたまらない時に、一家に囲まれて過ごし心を穏やかに保つように必死でした。その頃はもう、髪の毛は抜け落ちていて無邪気な子供たちは「もねちゃん、髪の毛ちょっと少なくなったの」と聞いてきました。

「そうなんだ~でもね、また前みたいに長くなるからね」とにっこり笑顔で答えていました。

そして腫瘍摘出手術の当日。

全身麻酔。
無事に目が覚めたらそれで充分。そう願って眠りにつきました。
それからの記憶はありません。

そして目が覚めると、予想外のことが起きていたのです。

ベッドを囲むように友人一家が私の目覚めを喜んでくれていたのです。
麻酔明けで、呼吸器も付けていて、頭もぼーっとしていましたがとても嬉しくて、嬉しくてたまりませんでした。


手術開始の時間だけは伝えていたので、終わる時間なんて未定です。

しかも目が覚めるのはいつになるかなんてわからないはずでした。

小さい子供は小学一年生。
きっと待ちくたびれたでしょう。

病院という無機質な場所で、みんなは私が目が覚めるのを、ずっとずっと待っていてくれたのです。

「よかった。もねちゃん。生きてくれてありがとう。頑張ったな」

そして、子供たちだけではなく友人からも手書きの手紙をもらいました。それぞれ別々の封筒に入っていました。

私には親族はもういません。

だけど、こうして私が生きることを願い、喜んでくれる友人がいることは何にも代えがたい事実です。

今回のブログは少し長くなってしまいました。

私がココナラにいる理由の一つは、誰かのちょっとした居場所になりたいと思ったからです。

痛みを完全に理解することは出来ないかもしれません。
問題を解決することも出来ないかもしれません。

だけど、心から寄り添ってお話をしたいと思っています。

3年前に唯一の家族となった元地域猫と、今はひっそりと生活をしています。
もしかしたら愛猫の声が入ってしまうかもしれませんが、決して片手間でお話をお聞きしているわけではありません。

あなたにとって、心地よい聞き役になります(*^^*)

一人で頑張ってこられた方も、何となく話し相手が欲しい方も、心からお待ちしています。

最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)




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