ターゲット絞り込みすぎてませんか?

記事
ビジネス・マーケティング
ちょっと質問です。



ビジネスの立ち上げや
商品を作る時に



「市場を絞った方がいい」
と思いますか?



それとも



「市場は絞らない方がいい」
と思いますか?



もし、 
マーケティングの勉強をしていたり
起業セミナーなどに参加されていたら



「市場はできるだけ絞った方がいい」
と聞かれていると思います。



私の答えは…



ヒット商品を生み出すなら
「市場は絞りすぎない方がいい」
です。



なぜ「市場は絞りすぎない方がいい」ので
しょうか?



今回はその理由を
共有したいと思います。




 なぜ市場を絞るのが問題なのか?




まずはなぜ「市場を絞る」という発想が
これほど、広まってきたのでしょうか?



それはものが溢れている現代では
人のニーズも多様化しています。


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ニーズが多様化した現代で漠然と
「40代女性」向けの商品を開発しても
ほぼ売れないと言う結果になります。


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なので「40代女性」の中でも
「働いている管理職の40代女性」など
市場を絞ることで


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その人たちに響く商品がつくれ
売上げが伸びると信じられています。



しかし、ここで問題が一つ出てきます。



市場を絞ると「選ばれる範囲」が狭まり
お客さまが広がる可能性を閉ざして
しまうと言うことです。


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事例:市場を広げて売上不振を解決!




ここで、市場を広げることで
売上げ不振を解決した企業をご紹介します。



その企業は
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)です。


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USJは、今から18年前の2001年に
オープンしました。



オープン当初は
「ハリウッド映画のテーマパーク」という
コンセプトに基づいて運営されていました。



このコンセプトは、日本国内における最大の
競合である東京ディズニーランド(TDL)と
の明確な差別化があり話題になりました。



しかし、実はこのコンセプトが原因で
売上げ不振に陥ってしまったのです。
なぜなら、このコンセプトは
「映画が関心のある人、好意的な人」に
しか響かなかったからです。


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さらに映画もハリウッド系の作品ばかりを
選んでいたので、若い女性が顧客層の中心
でした。





TDLと比較すると
ファミリー層に弱いことが
決定的なウィークポイントでした。




その結果売上げがあまり伸びなかったのです





どう市場を広げたのか?





そして、2010年に入社した森岡毅氏は
USJを新たに





「世界最高のエンターテインメントを
集めたセレクトショップ」という
コンセプトに転換し市場を広げました。





グローバルなハリウッド映画作品に
こだわらず





アニメやマンガも取り込んだ
アトラクションを導入し
ファミリー層を取り込みました。


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その結果、入客数は大幅に伸び
TDLを単月の集客数で上回るまでの
成功を収めたのです。




       まとめ




このUSJの事例は




「市場を絞ったコンセプト」から
「市場を広げたコンセプト」の転換が
上手くいった典型的なケースでしょう。





市場の一部でしかない
「限られた市場」だけにこだわっていては
このようなブレイクスルーは得られません。





USJのように市場を絞りすぎると
選ばれる範囲を狭め、お客さまが拡がる
可能性を閉ざしてしまうのです。





たくさんの人に認知してもらい
選ばれるポイントを
「一部の層に限定せず市場全体に」
高めることが、ヒットの条件です。





しかし、お客さまを絞らないと差別性も
打ち出せずに、他の商品の中に埋もれて
しまうのも事実です。





では、どうすればいいのでしょうか?





次回は、その解決策を 
共有したいと思います。  


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